ドラッグストアアルバイト特集

登録販売者は実務経験なしで働ける?パートでも大丈夫?必要知識を徹底解説



登録販売者は実務経験なしでもなれるのか、パートとしての経験は実務経験としてカウントされるのかなど、気になっている人も多いでしょう。この記事では、登録販売者は実務経験なしでもなれるのかについて解説します。また、パートで実務経験が積めるのか、実務経験が積める場所なども解説するため、ぜひ参考にしてください。



1 実務経験なしでも登録販売者になれる?

実務経験がなくても、登録販売者になることは可能なのでしょうか。この項目では、登録販売者について詳しく解説します。


1-1. 登録販売者資格の取得に関する前提知識

登録販売者とは、第2類医薬品と第3類医薬品を販売できる、医薬品販売に関する資格です。登録販売者として働くためには、登録販売者の資格を取得する必要があります。登録販売者資格ができた頃は、受験資格がありました。学歴・実務経験の2つが求められていましたが、2015年にこれらの受験資格は撤廃されており、現在では誰でも受験可能です。

そのため、資格試験にチャレンジするにあたって、事前に実務経験を積む必要はありません。試験合格後に働くなど、実務経験を積むタイミングを選べるようになっています。

1-2. 実務経験なしでも登録販売者研修生として就業可能

前述したように、資格取得の受験資格は2015年に撤廃されているため、誰でも登録販売者資格試験を受けられます。合格後は、実務経験がなくても就業は可能です。ただし、正規の登録販売者になるには実務経験が必要であるため、実務経験がない場合には「登録販売者研修生」として働くことになります。

登録販売者研修生の場合、レジ打ちなどの一般的な業務は行えますが、単独での医薬品販売はできないと定められています。

1-3. 正規の登録販売者になるには実務経験が必須

登録販売者研修生から正規の登録販売者になるには、ある程度の実務経験が求められます。正規の登録販売者になる条件は、以下のとおりです。


  • 直近5年以内で、2年以上かつ、累計で1,920時間以上の実務経験を積む
  • 直近5年以内で1年以上かつ通算1,920時間以上の実務経験にプラスして、継続研修の受講・指定の追加的研修を修了している(※令和5年4月1日より)

上記のどちらか一方を満たすことで、正式な登録販売者として活躍できます。直近5年間での経験が必要ですが、連続して勤める必要はありません。たとえば、1年働いてから半年休職し、復職した後また1年働くといったケースでも、条件を満たしていれば実務経験としてカウントされます。

2 登録販売者の実務経験がパートでも大丈夫?

結論からいうと、登録販売者の実務経験に雇用形態は関係ありません。つまり、正社員だけでなく、派遣社員やパート、アルバイトなどとして働いている場合でも、登録販売者の実務経験に含まれます。そのため、家事や育児などの事情によって、正社員として勤めるのが難しい場合でも、登録販売者としての実務経験を積むことは可能です。

3 登録販売者のパートの給料相場

参考として東京都の求人を見てみると、登録販売者としてパートやアルバイトで働く場合の時給相場は、1,100~1,300円程度です。ただし、あくまでも相場であり勤務地や地域などによって、時給は変動します。そのため、応募先の時給や周辺地域の求人を確認するなどして、自分が働く地域の時給相場を把握しておきましょう。

4 登録販売者の実務経験に関する注意点

登録販売者の実務経験を積む際には、実務経験としてカウントされない期間を把握しておきましょう。実務経験として含まれるのは、医薬品販売などの薬事に関する業務に携わっている場合のみです。しかし、どの業務が実務経験に含まれるかは職場や自治体によって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、有給休暇を取った場合は実務経験としてカウントされません。有給休暇を取得した場合、働いた日と同じ額の給与がもらえます。しかし、実際には働いていないため、実務経験にはカウントされません。また、異動などで関連する業務から離れた場合もカウントされないため、注意してください。

5 登録販売者の実務経験が積める職場

登録販売者の実務経験が積める職場としては、調剤薬局・ドラッグストア・コンビニ、ホームセンターなどが挙げられます。以下では、それぞれについて詳しく解説します。


5-1. 調剤薬局

まずは、調剤薬局です。調剤薬局では、ドラッグストアなどのように、市販の医薬品の販売をメインに行っているわけではありません。そのため、登録販売者の仕事内容としては、患者の受付や診療報酬明細書の作成などが挙げられるでしょう。一般用医薬品を取り扱っていない調剤薬局では実務経験を積めないため、注意してください。

5-2. ドラッグストア

店舗数が多いドラッグストアは、希望する働き方を選びやすいのが特徴です。また、登録販売者としての求人も数多くあるため、比較的仕事を見つけやすいでしょう。ドラッグストアでは、さまざまな一般用医薬品を取り扱っており、医薬品販売だけでなく品出しや陳列、レジ打ちなど、担当する業務が多くなりがちです。

5-3. コンビニ・ホームセンター

コンビニやホームセンターで、実務経験を積むのもよいでしょう。コンビニやホームセンターのなかには、医薬品を販売している店舗もあります。コンビニなどは医薬品をメインとしているわけではないため販売ノルマなどもありません。医薬品に関する業務は少ないため、一般的なコンビニ店員として働くことになります。

6 登録販売者の実務経験を積んだ後の流れ

登録販売者の実務経験を積んだ後は、どのようにして正規の登録販売者になれるのでしょうか。以下では、登録販売者が実務経験を積んだ後の流れについて解説します。


6-1. 実務従事証明書の発行・申請

条件を満たす実務経験を積んだからといって、すぐに正規の登録販売者になれるわけではありません。実務経験を積んだ後は、実務従事証明書の発行・申請を行いましょう。実務従事証明書の申請は、各都道府県に対して行います。各都道府県のWebサイトから申請書をダウンロードし、勤務先に必要事項を記入してもらって申請します。

6-2. 定期的な外部研修の受講

実務従事証明書の申請が許可され発行された後も、定期的に外部研修を受講しなければいけません。医薬品業界は常に進化し続けているため、研修を受けることで知識をアップデートしていくことが重要です。厚生労働省のガイドラインでは、年に計12時間の研修が必要と定められているため、必ず受講しましょう。


参考:

登録販売者に対する研修の実施に係る取扱いについて | 厚生労働省
7 登録販売者の雇用形態の選択肢

登録販売者は、正社員だけでなく派遣社員や契約社員、パートやアルバイトなどさまざまな雇用形態を選択できます。たとえば、子どもの関係でフルタイムで働くのが難しいというケースもあるでしょう。登録販売者の求人は正社員だけでなくパートやアルバイトも多いため、家事や育児と両立したい人でも、柔軟に働きやすい職種だといえます。

8 正規の登録販売者になった後に目指せるキャリアパス

正規の登録販売者になった後のキャリアパスとしては、店舗管理者やエリアマネージャー、本社スタッフなどが挙げられます。店舗管理者とは、店舗の責任者です。一般医薬品の販売から、シフト管理、在庫管理や店舗の売上管理などに携わります。

地域の店舗を統括するエリアマネージャーを経て、本社スタッフにキャリアアップするというケースが多いでしょう。

9 登録販売者のパートを探すにはシフトワークス

登録販売者のパートを効率的に探したいのなら、

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がおすすめです。シフトワークスは、時間と曜日から仕事を探せる求人サイトです。空いている時間や曜日などを指定して求人を検索できるため、家事や育児などの合間に登録販売者として働きたい人にもおすすめです。


シフトワークスでは、登録販売者の求人も取り扱っています。自分に合ったシフトや条件の仕事を探しやすくなっているため、ぜひご活用ください。

10 まとめ

登録販売者として働く際に、実務経験は必要ありません。ただし、実務経験がない場合は、登録販売者研修生として実務経験を積み、正規の登録販売者を目指す必要があります。登録販売者はパートやアルバイトなどの求人も多いため、柔軟な働き方をしたい、家事や育児と両立したいという人にもよいでしょう。

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