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医療事務の経験を活かせる仕事は?おすすめの職種・職場、転職のポイントを解説



医療事務はやりがいも大きく、安定した働き方が実現できる人気の職種です。一方で、医療事務として働いている人のなかには、転職を考えるケースも珍しくありません。転職をするなら、これまでの経験を活かせる仕事を選びたいと考える人も多いでしょう。

この記事では、医療事務の経験を活かせる仕事や、転職を成功させるポイントを解説します。面接時のよくある質問や、医療事務から転職を考える主な理由なども解説するため、ぜひ参考にしてください。



1 医療事務の経験を活かせる職場

医療事務は、受付や会計、診療報酬請求など、幅広い業務を担当します。医療機関には欠かせない職種であり、医療事務の経験を活かせる求人も豊富です。仕事内容はもちろん、雇用条件や職場環境を比較しながら、自分に合った職場を探してみましょう。


1-1. クリニック(診療所)

医療法の定義では、病床(ベッド)数が19床以下の施設が「クリニック(診療所)」、20床以上の施設が「病院」とされています。クリニックは病院と比べると小規模なので、担当する業務が多岐に渡ります。幅広い経験を積み、さまざまなスキルを身につけられますが、1人あたりの負担は大きくなる傾向です。


参考:

医療法(◆昭和23年07月30日法律第205号)|厚生労働省
1-2. 病院

総合病院や大学病院をはじめ、病床数が20床以上の大規模な医療機関では、業務が分業されています。そのため、幅広い業務を一度に覚える必要がありません。「受付」「会計」「診療報酬請求」など、医療事務としての専門性を高めたい人に向いている職場です。複数のシステムを導入し、業務を効率化しているケースもあるため、基本的なITスキルがあると安心です。

1-3. 健診センター

健診センターとは、病気予防のための健康診断を行う施設のことです。主な業務としては「予約受付」「案内」「健診データ入力」などが挙げられます。近年、健康意識の高まりとともに、健康診断のニーズが拡大傾向です。健診センターでは、マニュアルなどが整備されていることが多いので、クリニックや病院でしか働いたことがない人でも安心して働けます。

1-4. 調剤薬局

調剤薬局では、薬剤師のほかに調剤薬局事務員も働いています。調剤薬局事務員は、「受付」「会計」「調剤報酬請求」などの業務を担当します。調剤薬局事務の仕事は医療事務と共通点が多く、これまでの経験が役立ちます。

2 医療事務の経験を活かせる仕事

医療事務の経験が役立つ仕事は、医療分野に限りません。ここでは、医療事務として身につけたスキルが活かせる仕事を紹介します。


2-1. 一般事務

医療事務では、基本的なパソコンスキルや事務処理スキルが身につきます。これらのスキルは、一般事務においても役立ち、レセプト業務を担当していた場合は、計算処理の能力をアピールすることも可能です。レセプトとは、健康保険組合などの保険者に請求する診察報酬明細書のことです。レセプト業務には正確性とスピードが求められるため、転職時に評価してもらえる可能性があります。

2-2. 受付・フロント

受付やフロント業務も、医療事務の経験が活かしやすい仕事です。話すことが好きな人や、気配りができる人は、受付・フロントの仕事に向いています。基本的な仕事内容は、来客対応や電話対応となりますが、職場によって対応範囲が異なります。アポイントの確認や、予約システムの管理などを担当することもあるため、業務の詳細を確認したうえで職場を選びましょう。

2-3. 看護助手・介護士

「医療業界で働きたいけれど、事務関連の仕事は避けたい」という場合には、同業界異職種にあたる看護助手や介護士を検討してみましょう。看護助手は看護師をサポートし、診察準備・器具の洗浄・患者の世話などの業務を担当します。介護士は、身体介護や生活援助などを担当する人のことで、無資格・未経験でもはじめやすい仕事です。

どちらも医療の知識や接客スキルが求められるので、医療事務としての経験が役立ちます。

3 医療事務の経験を活かしたキャリアアップ

医療事務の経験を活かして、キャリアアップを目指すことも可能です。資格を取得したり、マネジメントに関する知識を学んだりすることで、待遇の向上も期待できます。


3-1. 診療情報管理士

診療情報管理士とは、医療の向上や安全管理に携わるための民間資格です。カルテや検査記録などの個人情報を適切に管理する役割があり、IT化が進む医療業界において、診察情報管理士の果たす役割は大きなものとなっています。医療事務の経験を活かしながら専門性も高めていけるため、仕事の幅を広げたい人におすすめの職種です。

3-2. 医療事務の管理職

医療事務として長く働き続けたいのであれば、管理職を目指すのも1つの方法です。主任やマネージャーなどの管理職に昇進することで、役職手当がつき、収入もアップします。ただし、医療事務の管理職は募集が少なく、狭き門となっています。医療知識だけでなく、マネジメント力やリーダーシップも求められるため、日々の業務を通してスキルを磨いていきましょう。

4 医療事務から転職を考える理由

医療事務は、年齢に関わらず、安定して働きやすい職種です。一方で、「医療事務として働き続けるべきか」と悩んでいる人は、少なくありません。ここでは、医療事務から転職を考える主な理由を、解説します。


4-1. 人間関係のトラブルに悩まされている

医療事務に限らず、人間関係のトラブルは転職を考える大きなきっかけとなります。医療事務は女性が多く、医師や看護師などの他職種との関わりも生じます。女性が多い環境が苦手だと、医療事務の仕事でストレスを感じやすくなるでしょう。また、横柄な態度をとる医師・看護師がいる場合は、事務員の入れ代わりが激しくなります。

4-2. 給与に不満がある

給与に対する不満も、転職を考える理由の1つです。医療事務の給与は、一般事務などと比較しても、決して高くありません。業務量や責任の大きさと、給与が見合っていないと感じる人も多く、よりよい待遇を求めて転職を決断します。

4-3. 労働時間が長い

医療事務の仕事は自分でコントロールしづらいため、不満が高まるケースがあります。レセプト提出作業に追われる繁忙期は、労働時間が長くなる傾向です。残業が多かったり休みが取りづらかったりすると、心身の負担が原因で転職を考えるようになります。

4-4. 専門性が高く知識が必要である

医療事務として働くうえで、資格の取得は必須ではありません。しかし、専門性の高い業務に携わるため、医療関連の知識が求められます。たとえば、プライベートの時間を使って資格を取得したり、知識をアップデートしたりすることになり、負担を感じやすい傾向です。

5 医療事務からの転職を成功させるポイント

ここでは、医療事務からの転職を成功させるポイントを、3つ紹介します。ネガティブな転職理由の言い換え例もまとめているため、ぜひチェックしてみてください。


5-1. ポジティブな志望動機にする

転職の理由を伝える際は、ポジティブな内容に言い換えることが大切です。ネガティブな転職理由だと、マイナスの印象がついてしまう恐れがあります。たとえば、人間関係のトラブルが原因で転職を考えた場合、次のように言い換えることが可能です。


例:前職は規模の大きな病院だったため、担当できる業務や関わる人が限られていました。新しい職場では、さまざまな業務を経験し、チームとしての働き方を学びたいと思い、貴院を志望しました。


さらに「幅広い業務を担当し、さまざまなスキルを身につけたい」と続けると、仕事に対する意欲をアピールできます。転職の理由は、そのまま正直に伝えるのではなく、前向きな表現に言い換えましょう。

5-2. 自己PRを充実させる

面接前には、自分の長所や経験など、アピールポイントを分かりやすく整理しておきましょう。どのような強みがあり、いかにして貢献できるか伝えられるようにしておくと、転職が成功しやすくなります。


例:前職では、受付システムの管理を担当していました。個人情報を適切に管理・運用できるよう、◯◯の資格も取得しています。


医療事務の仕事における具体的なエピソードを用意しておくと、相手に伝わりやすい自己PRとなります。

5-3. 面接対策に力を入れる

面接で頻繁に聞かれる質問を把握し、回答を考えておくことで、落ち着いて本番に臨みやすくなります。応募先の情報収集を徹底し、面接時に応募先への熱意を伝えられるように準備しておきましょう。実際に、声に出して練習をしてみるのもおすすめです。

6 医療事務からの転職においてよくある質問

最後に、医療事務からの転職において、よくある質問と回答する際のコツを解説します。


6-1. 異業種の面接で聞かれることは?

医療事務から異業種へ転職する際に、聞かれる代表的な質問は、下記のとおりです。


  • 異業種へ転職する動機・理由は何か?
  • 前職のスキル・経験をどのように活かせるのか?
  • 前職での成功談・失敗談は?

できるだけポジティブな回答を心がけると、よい印象を持ってもらいやすくなります。ただし、嘘や誇張は避けましょう。失敗談では、エピソードを話すだけでなく、失敗から学んだことや成長したことまで伝えるのがポイントです。

6-2. 転職で役に立つスキル・経験は?

事務職への転職を考えている場合、書類作成やデータ入力などのパソコンスキルが役立ちます。受付や電話対応を通して、身につけたコミュニケーションスキルは、さまざまなシーンで活用できます。転職する業界によっては、医療に関する専門的な知識を活かして働くことも可能です。

7 まとめ

医療事務からの転職を考える際は、これまでの経験を活かせる仕事を探すのがおすすめです。デスクワーク中心の仕事を希望するなら、一般事務、医療事務としてのキャリアアップを目指すなら、診察情報管理士などの働き方が選択できます。

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