ドラッグストアアルバイト特集
【職場別】登録販売者の仕事内容 | 登録販売者のなり方や向いている人も解説
薬剤師が不在でも、一般用医薬品を販売する権利を持つ「登録販売者」の仕事に、興味をもっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、登録販売者の仕事内容について詳しく解説します。登録販売者になるまでのステップや、向いている人の特徴なども解説するため、ぜひ参考にしてください。
登録販売者とは、一般用医薬品(OTC)を販売するために必要な専門資格です。具体的には、第2類医薬品と第3類医薬品の販売が可能です。
2009年6月の薬事法改正により登録販売者の資格制度が始まり、店舗に薬剤師がいなくても一般用医薬品(OTC)を販売できるようになりました。また、2015年4月に再び薬事法が改正され、登録販売者試験の受験資格が撤廃されています。現在では誰でも受験でき、実務経験がない人でも資格取得を目指すことが可能です。
登録販売者が販売できる医薬品は第2類医薬品と第3類医薬品のみですが、薬剤師はそれらに加えて第1類医薬品も販売可能です。また、薬剤師は医薬品を販売するだけでなく、薬の調剤もできます。
なお、登録販売者は都道府県知事が認める公的資格です。すでに触れたとおり、受験資格は特にありません。それに対して薬剤師は国家資格であり、試験を受けるには大学の薬学部に入学して学ぶ必要があります。
登録販売者の仕事内容は、勤務先によって異なります。ここでは、勤務先別に登録販売者の仕事内容を解説します。
ドラッグストアで働く登録販売者は、一般医薬品の販売や接客などを担当します。ドラッグストアでは医薬品以外にも日用品、食品、雑貨なども扱っているため、それらの販売にも携わります。商品の品出し、レジ業務、売上管理、在庫管理、発注など、仕事内容が豊富です。医薬品の販売だけでなく、さまざまな業務において臨機応変な対応を求められます。
医薬品を扱っているコンビニエンスストアでも、登録販売者が活躍しています。仕事内容は、医薬品の販売、レジ業務、在庫管理などです。
ドラッグストアと同様、コンビニエンスストアでは医薬品以外にもさまざまな商品を扱っています。そのため、それらに関する業務にも対応しなければなりません。医薬品以外の商品を購入する顧客が多いため、登録販売者の資格を活かせる場面は少なめです。
スーパーやホームセンターの中にも、医薬品を扱っている店舗があります。医薬品の販売に関するルールが緩和されたため、医薬品を扱う店舗が増えてきました。医薬品を扱うスーパーやホームセンターには医薬品コーナーが設けられており、登録販売者が待機して医薬品の販売や接客を行っています。
調剤薬局でも一般用医薬品(OTC)を扱っているため、登録販売者が勤務しています。また、登録販売者は、調剤を担当する薬剤師のサポートも行います。具体的な仕事内容は、受付や会計などの接客、処方内容の入力、レセプト作成などです。
登録販売者としてドラッグストアで早番勤務をする場合、1日の仕事内容とスケジュールの例は、以下のとおりです。
8:30 | 出勤 | タイムカードを押し、制服に着替える |
9:00 〜 9:45 | 開店準備 | レジ開け、釣り銭の管理、清掃、品出しなどを行う |
9:45 〜 10:00 | 朝礼 | 簡単なミーティングや声出しをする |
10:00 〜 13:00 | 接客 | 開店後、接客、品出し、商品の補充、レジ業務などに対応する |
13:00 〜 14:00 | 休憩 | 交代で昼休みを取る |
14:00 〜 16:00 | 接客 | 接客、品出し、商品の補充、レジ業務などに対応する |
16:00 〜 17:00 | 事務作業 | 日誌をつけ、遅番勤務の担当者へ引き継ぎをする |
17:00 | 退勤 | 着替えをし、タイムカードを押して帰路に着く |
ドラッグストアは年中無休で曜日を問わず営業しているところが多いです。そのため、シフト制の職場がほとんどとなっています。正社員の場合、週休2日制で平日に休みが設定されるパターンがよくあります。定休日がないコンビニエンスストア、スーパー、ホームセンターなども同様です。
一方、調剤薬局は日曜日や祝日が定休日のところが多く、休みが固定されている職場もあります。登録販売者の資格を活かして働く場合、選ぶ勤務先によって休日の取得の仕方が異なるため、注意が必要です。
登録販売者になるには、どうすればよいのでしょうか。以下で、ステップ別に詳しく解説します。
まずは登録販売者試験を受け、合格する必要があります。すでに触れたとおり、登録販売者は各都道府県が管轄しており、年1回試験が実施されています。受験資格は特にないため、学歴や年齢を問わず誰でも受験可能です。
受験の申し込みをするには都道府県から願書を取り寄せ、必要事項を記入して提出する必要があります。手数料がかかるため、忘れずに支払いを済ませましょう。また、試験は筆記試験で行われます。合格率は都道府県によってそれぞれ異なります。
登録販売者試験に合格しても、すぐに登録販売者を名乗れるわけではありません。必ず販売従事登録が必要です。具体的には、勤務先がある都道府県に対して申請書類を提出し、登録手数料を支払う必要があります。
申請書類は、販売従事登録申請書、登録販売者試験合格通知書、戸籍謄本の写し、証書です。戸籍謄本の写しではなく、戸籍抄本や戸籍記載事項証明書の写しを提出しても構いません。ただし、発行されてから6か月以内である必要があります。また、一定の条件に当てはまるなら、診断書の提出が求められる場合もあります。
正規の登録販売者として勤務するには販売従事登録をするだけでなく、直近5年間で2年以上かつ、累計1920時間以上の実務経験がある必要があります。ただし、一定の条件を満たせば、1年以上の実務経験のみでも登録販売者として勤務できます。具体的には、店舗管理者や区域管理者の経験があったり、継続的研修と追加的研修の受講・修了実績があったりする場合です。
また、実務経験を証明するには、実務従事証明書を提出する必要があります。正規の登録販売者になるうえで必須の書類であるため、提出に向けた準備を早めに整えましょう。
登録販売者には、どのような人が向いているのでしょうか。ここでは、具体的な特徴について解説します。
登録販売者は、一般用医薬品(OTC)を扱うため、健康への関心が重要です。健康に対する高い意識があれば、普段から医薬品について積極的な姿勢で学べるでしょう。医薬品は、責任をもって扱う必要があるため、深い知識が求められます。
また、自分自身の健康に気をつけていつも情報収集している人は、その経験も仕事に活かせます。顧客の悩みやニーズに共感しやすく、適切な説明やアドバイスができる可能性が高いです。
登録販売者として働くうえでは、向上心も重要です。医薬品に関する法律は変化が激しいうえに、医薬品の種類や成分なども次々に変わっています。そのような状況で最新の正しい知識をもち続けるには、常に知識をアップデートしていく必要があります。向上心がある人は積極的に情報収集できるため、業務に必要な情報を適切に把握し、顧客に伝えられるでしょう。
医薬品は顧客の健康や症状に影響を与えるため、登録販売者が正しい情報を提供する必要があります。症状に合わせて、最も適した医薬品の紹介を求められる場面もあり、大きな責任があります。登録販売者に求められるサービスを提供するには、正確性が重要です。正しい情報を入手するだけでなく、物事を正確に判断する能力も不可欠です。
また、登録販売者はレジ業務や在庫管理などの業務にも対応するため、ミスなく仕事を進められる正確性も求められています。
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資格を活かして自分らしい働き方を実現するために、ぜひ活用してください。
登録販売者は、一般用医薬品(OTC)を販売できる専門性の高い資格です。ドラッグストアをはじめとし、コンビニエンスストア、スーパー、調剤薬局など、さまざまな店舗で需要があります。登録販売者試験は受験資格が特になく、誰でも挑戦可能です。実務経験も積む必要があるため、働きながら知識やスキルを磨きましょう。
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