店舗の広さによりますが、店内に約1〜3台のレジを設置しています。レジ担当は、お客様が持ってきた商品のバーコードを読み取り、会計をします。支払い方法は現金の他に、交通系、クレジットカード、電子マネーなどがあり、ポイントカードやクーポンの有無を確認することも必要です。お客様自身で決済方法が選べる自動レジもあり、以前ほど金銭の間違いも少なくなり負担が減りました。
たばこを販売する店舗では、種類を覚えることも大切ですが、番号が振られており、分かりやすいようになっているので、こちらも徐々に覚えていけば大丈夫です。

お客様が入店してきた際は明るく元気な声であいさつをします。これにより顧客は歓迎されていると感じます。温かい雰囲気をつくることで、店舗の印象が良くなります。お客様からの問い合わせに丁寧な対応をすることで、信頼関係も築きやすく、リピート客になってくれます。お客様と積極的にコミュニケーションをとることで、販促もしやすく、売り上げに貢献できる可能性も高まります。
良い接客は顧客満足度の向上と店舗の業績にもかかわるほど大切です。コンビニバイトでも丁寧な接客ができる人は重宝されます。オーナーによっては評価が高まり、時給アップ、社員へのステップアップなど様々なチャンスにつながります。

日々たくさんの商品が納品されるコンビニでは、品出しも重要な仕事です。棚に商品がない状況は避けなければなりません。
まず納入されると発注した数と商品が合っているか検品します。そして、傷などがないか状態をチェックします。食品は消費期限があるので、日付を確認しながら、期限が短いものは前に、後から納品された商品は後ろに並べていきます。品出しの仕事は、顧客の購買行動を理解することも大切です。どの商品がどの位置にあると最も目につくか、また、どの商品がよく売れるかを理解し、それに基づいて陳列することが売上向上につながります。
また、季節や特定のイベントに合わせて商品を前面に出すことで、時期に合った商品の売上を促進できます。商品棚はお客様の目にとまるので、ホコリや汚れを掃除して、清潔に保つことが大切です。

店舗内の商品在庫を確認し、どの商品がどれだけ残っているかを把握します。これには、商品が売れるたびに在庫数を更新するシステムが使われることが一般的です。在庫が減少してきたら、適切なタイミングで補充するための発注をします。商品が少なすぎてもダメで、過剰在庫でもコストを圧迫してしまうため、適切な在庫管理が必要です。
また、棚卸しも必要な仕事です。定期的に実際の商品在庫と管理システム上のデータが一致しているかを確認します。不一致がある場合は、原因を調査し、修正します。

食品の安全性の保持のためコンビニでは、消費期限切れの商品を販売しないように日々、確認をしています。特にお弁当やおにぎり、パンなどの中食は、消費期限が短いので、店内では数時間ごとに期限が切れていないかチェックしています。

コンビニの清掃業務は、ただ清潔にするだけでなく、顧客に安心と快適さを提供するための大切な仕事の一つです。丁寧に清掃された店舗は、イメージが良くなり、リピーター獲得にも重要です。いつも店内が清潔だと働く人にとっても気持ちよく働けて、健康に良いです。
以下に店内清掃のポイントをご紹介します。

1. 店内の床掃除
   店内の床を定期的に掃き掃除し、必要に応じてモップや床洗浄機を使用して拭き掃除を行います。特に入口やレジ周りは人の出入りが多いため、頻繁に清掃することが重要です。
2. 棚とディスプレイのほこり取り
   商品を陳列している棚やディスプレイのほこりを定期的に拭き取ります。清潔な商品棚は顧客に良い印象を与えると同時に、商品の品質保持にも寄与します。
3. トイレの清掃
   店舗に併設されているトイレの清掃は特に重要です。トイレの床、便器、洗面台を定期的に清掃し、トイレットペーパーの補充や手洗い用石鹸の確認も行います。清潔なトイレは顧客満足度を大きく左右します。
4. ゴミの分別と処理
   店内で発生するゴミを適切に分別し、定期的に外のゴミ箱へ運びます。特に、食品関連のゴミは衛生的に処理することが求められます。
5. 窓ガラスの清掃
   店舗の窓ガラスを定期的に清掃し、指紋や汚れを除去します。清潔で透明な窓ガラスは、店舗の外観を向上させ、明るい店内環境を作り出します。
6. 外周の掃除
   店舗の入り口や駐車場の掃除も含まれます。店舗の周囲を清潔に保つことで、顧客が安心して店内に入ることができます。

コンビニのホットスナックコーナーでは、唐揚げやチキン、コロッケ、中華まんなどの温かい総菜を提供しています。フライヤーで唐揚げやポテトを揚げたり、冬はおでんや中華まんを温めることも仕事の一つです。これらのホットスナックは店内で調理され、常に温かい状態でお客様に提供されます。調理時間や保温時間はマニュアル通りに適切に行います。一度に多く作りすぎることなく、適切な量を陳列することが大切です。また、調理器具の洗浄や食品を扱う際の消毒など、衛生管理も重要です。

コンビニでは、電気、水道、ガスなどの公共料金やさまざまなサービスの支払いを受け付けています。請求書に記載されているバーコードを端末で読み取った後、現金で支払うのが一般的です。レジでは、支払いが正しく行われたことを示す領収証を発行します。コンビニによっては、現金以外の支払いは、専用カードでのチャージ支払いや、コンビニが発行するクレジットカードのみ対応をしているところもあります。

上記の公共料金と同様に携帯電話の支払いもバーコードが付いた請求書があれば、コンビニで支払うことができます。また、オンラインショッピングで購入した代金を代わりにコンビニが収めてくれるのも便利です。

コンビニでは荷物の発送はもちろん、受取も可能です。コンビニを通じて国内各地へ宅配便を送ることができ、また、オンラインショッピングの受け取り場所としても利用できます。インターネットでのショッピングや売買をする人が増加しているため、一部のコンビニでは、専用の宅配受付システムを採用しています。これにより、働くスタッフの負担も減少し、コンビニユーザーも手軽に宅配便の送付ができるようになりました。

コンビニでは、映画、コンサート、スポーツイベントなどのチケットを購入できるサービスを提供しています。専用の端末またはレジで購入することができます。各種イベントの販促ポスターでも開催されるライブやイベントを知ることができるのも便利です。チケットを発券するのは、マルチ端末でお客様自身で操作しますが、なかには操作方法がわからないお客様もいるため、コンビニスタッフが基本的な操作をサポートすることが求められます。端末の操作手順を理解し、お客様に適切な案内ができるようにしておきましょう。

コンビニエンスストアは24時間営業が多いため、セキュリティ対策や防犯対策が特に重要です。特に深夜帯（午前0時から午前6時）は、強盗事件が発生するおそれが高いです。適切な対策を取ることで、従業員や顧客の安全を守り、犯罪を防ぐことができます。
以下に、コンビニで知っておくべき主要なセキュリティ対策と防犯対策を紹介します。

1. 監視カメラの設置
   店内外に監視カメラを設置し、24時間録画を行います。これにより、万一の事態に備えて証拠を残すことができるほか、犯罪の抑止効果も期待できます。
2. 照明の最適化
   店内外を明るく保つことで、不審者の侵入を抑止し、安全な環境を維持します。特に外灯は、夜間の安全確保に効果的です。
3. 非常ベルや警報システム
   非常ベルや警報システムを設置しておくことで、緊急時に素早く対応できます。不審な行動を感じた際にすぐに警察や警備会社に通報できるようにすることが重要です。
4. 現金の管理
   レジに大量の現金を置かないようにします。定期的に現金をセーフティーボックスに移すことで、強盗被害を最小限に抑えることができます。
5. 教育とトレーニング
   従業員に対して定期的な防犯トレーニングを実施し、緊急時の対応プロセスを教育します。強盗や詐欺など、さまざまな状況に対処できるよう準備をしておくことが重要です。
6. コミュニティとの連携
   近隣住民や他の店舗と連携し、地域全体での防犯ネットワークを構築します。地域警察とも連携し、定期的な巡回を依頼することも有効です。これらは昼間に働く人でもしっかり覚えておくことが重要です。

コンビニではタブレット型の端末を使って発注を行います。商品情報や天候、イベント情報などを売り場で確認し、必要なタイミングで適切な量を発注することが重要です。この業務は、経験のある責任感のあるスタッフが担当することが多いです。

1. 在庫の確認
   発注業務の最初のステップは、現在の在庫を確認し、どの商品が不足しているか、または補充が必要かを把握することです。これには、店内の物理的な在庫確認のほか、在庫管理システムを利用したデジタルチェックが含まれます。
2. 販売データの分析
   過去の販売データを分析し、商品の需要パターンを把握します。季節性、イベント、特定のキャンペーンが需要にどのように影響するかを理解することが重要です。
3. 発注量を決定
   在庫と販売データの分析に基づいて、各商品の発注量を決定します。この際、過剰在庫を避けるために、適切な数量を見極める必要があります。
4. 発注システムの操作
   コンビニの多くは、専用の発注システムを使用しています。スーパーやドラッグストアなどで「POS」というシステムを採用しています。このシステムを通じて、商品の発注を行います。タブレット端末での操作で簡単に操作できます。売れ筋商品の他に気象状況など売上以外のデータを知ることができる優れものです。このデータを元に消費者の傾向やマーケティングに活用されます。
5. 納期の管理と調整
   商品が予定通りに納品されるよう、サプライヤーとの連絡を密に取り、納期の調整を行います。納品スケジュールを管理し、必要に応じて調整を行うことが求められます。
6. 納品の受け入れと検品
   納品された商品の受け入れ時には、発注した商品が正確に届いているか、品質に問題はないかをチェックします。これらは納入の時点で品出しのアルバイトが行います。

お客様と適切にコミュニケーションをとれると安心感を与え、店舗のイメージ向上につながります。柔らかい口調で話すことができたり、相手の話を傾聴できる人は接客業に就くうえで大切なスキルです。コンビニのアルバイトはノルマがないので、深い接客は必要ないですが、常連客との挨拶やニーズを汲み取ることができるスタッフは、店舗内でも信頼が高まります。また、同僚とうまくコミュニケーションをとりながら働けると信頼関係を築くことができ、職場の雰囲気も良くなり、良好な環境作りにも役立ちます。

アルバイトを始めたばかりの頃は、慣れない仕事や環境に戸惑うことも多いです。しかし、仕事を早く覚えられる人は周りから信頼を得ることができます。積極的な姿勢を示すことも大切です。効率よく学習し、業務に慣れるためのコツをいくつかご紹介します。

仕事を理解せずに放置するのは避けましょう。理解せずにそのまま自己流でやるとミスにつながり、クレームを受けてしまうことがあります。指導を受けた内容や新しい情報は、忘れないようにメモを取りましょう。例えば、「レジ操作の手順」「品出しの優先順位」「清掃のポイント」など、後で見返すことで記憶を定着させる助けになります。

店長や先輩スタッフからのアドバイスは素直に聞きましょう。フィードバックを元に改善していけば、早く仕事を習得できます。コツは、頻繁に行う作業から覚えるようにします。書くことで覚えやすい人は、メモを持参しましょう。復習は新しい情報と既存の知識とを結びつけ、理解を深める効果があります。

店舗が提供するマニュアルや教育資料をしっかりと読み込みます。これらの資料は、仕事のプロセスやルールが詳細に記載されているので、仕事を覚えるのに非常に有効です。ホットスナックの調理時間や商品の廃棄時間も覚えるまではしっかりと確認することが大切です。

経験豊富なスタッフの作業を観察するのも良いでしょう。彼らの技術やノウハウを見て覚えることで、仕事を早く覚えることができます。実際に見ることで、テキストや口頭での説明だけでは理解しづらい部分がより明確になります。

仕事を覚えると働くのが楽しくなります。コンビニのアルバイトは、「レジ周りから覚える」ことが多いです。レジ操作に慣れてくると発注業務を任されることもあるでしょう。始めは先輩スタッフのやり方を真似してみて、次に自分のやり方を取り入れて効率よく行うのも仕事のやりがいにつながります。体を動かしながら接客もできるコンビニで、コミュニケーションを大事にしながら楽しく働きましょう。