こんな景色、見たことない！山小屋で夏の思い出☆富士山バイトの体験談

富士山の山小屋は、朝から夜まで登山客がやってきます。山小屋に立ち寄って食事や休憩することで、時間調整や体力の回復をするんです。
まず、深夜1時くらいから朝5時くらいまで、ご来光（朝日）目当ての登山客が来ます。そこから7時くらいまでは少し人が途切れます。7時を過ぎると朝のピークです。ご来光を見て降りてきたお客様と、これから頂上へ登ろうというお客様が一緒に山小屋を訪れるので、食事の用意も荷物のご案内も大混雑。特にトイレは大渋滞です。休憩の時間配分は、じゅうぶん気を付けてください！
お昼から夕方ぐらいまでは、また客が減ります。掃除をしたり、食事の準備をしたり…。大混雑のあとはゴミが落ちていることも多いので、景観を守るためのゴミ拾いも大事な仕事です。
夕方の16時くらいからは、また登山客が増え始めます。この時間帯は宿泊されるお客様も多いので、寝床の準備を整えてご案内します。混雑する時期は深夜の登山ツアーなども組まれるので、なかなかハードです。

泊まりこみなので、基本は3食まかない付きです。運搬の都合上、お客様にお出しできるメニューはどうしても偏ってしまいますが、従業員は体調管理も大事なので、栄養バランスにも気を使う山小屋が多いようです。私がバイトしていた山小屋もメニューが豊富で、ご飯がとっても美味しかったですよ！めいっぱい働いて、普段以上にボリュームのある食事を摂るので、山小屋バイトの時期は筋肉と体重が増えていました（笑）。
頂上に近い山小屋になると使える食材も限られるので、まかないのメニューは減ってしまう場合が多いようです。その代り、ふもとに近い山小屋より日給の額が上がります。給料をとるか、美味しい食事をとるか……ちょっと真剣に悩んでしまいますよね。