アルバイトと正社員の違いは?それぞれのメリット・デメリットを解説
- 働く際に雇用形態は重要なポイントです。アルバイトとして働くか、正社員として働くか悩んでいる人も多いでしょう。自分に合った雇用形態を選ぶためには、アルバイトと正社員の特徴や違いを把握しておくことが重要です。本記事では、アルバイトと正社員の違い、それぞれのメリット・デメリットなどを解説します。
- アルバイトと正社員には、大きく分けて5つの違いがあります。ここでは、各ポイントに分けてそれぞれの違いを解説します。
- 雇用契約
まずは雇用契約です。アルバイトは基本的に有期雇用であり、契約期間が定められています。契約期間後も続けて働きたい場合は、改めて契約を結ぶ必要があります。一方、正社員(正規雇用)は無期雇用が一般的です。契約期間が定められていないため、退職や何らかのトラブルがなければ、ほぼ解雇される心配がありません。
- 労働時間
アルバイトと正社員では、労働時間も大きく異なります。シフト制のアルバイトの場合には、ライフスタイルに合わせて労働時間や働く曜日などを決められるため、短時間勤務も可能です。一方、正社員の場合には、就業規則などで労働時間が決められているケースが多いでしょう。週5日・1日8時間勤務というケースが一般的です。
アルバイトの労働時間についての記事はこちら
- 安定性
アルバイトは一般的に時給制で、働いた時間に応じて収入が決まります。そのため、働く時間が短ければ収入が低くなるなど、正社員と比較すると不安定です。一方、正社員は月給制か年俸制が一般的です。また、正社員は賞与や退職金が支給される場合もあるため、収入が安定しているという特徴があります。
- 福利厚生
正社員はアルバイトと比較すると、福利厚生が充実している傾向にあります。雇用保険や社会保険に加入できるため、保険料は会社と折半です。一方、アルバイトの福利厚生はさほど充実していません。給与額や労働時間によっては雇用保険や社会保険に加入できますが、国民健康保険と国民年金に加入する場合は、保険料は自己負担となり、保険料の負担が重くなります。
アルバイトの社会保険についての記事はこちら
- キャリア
アルバイトと正社員では、キャリアの面でも違いがあります。アルバイトは、基本的に短期雇用を前提としているため、キャリアの形成が難しいです。一方、正社員は、長期雇用を前提としています。そのため、人材教育に力を入れており、スキルアップできる機会が多いでしょう。
- アルバイトにはメリットもあります。ここでは、アルバイトとして働くメリットを2つ解説します。
- 働き方が柔軟
アルバイトは柔軟な働き方ができます。アルバイトなら自分で働き方を調整しやすいため、空き時間を使って働いたり、自分のやりたいことに時間を割いたりできます。また、シフト制のアルバイトは働く日数や、時間なども調整しやすいことから、家事や育児を優先したい、学業と両立したい、という場合にも働きやすいでしょう。
- 異動・転勤がない
アルバイトは、異動や転勤がないこともメリットです。正社員の場合には、異動や転勤を命じられる可能性があります。しかし、アルバイトは異動や転勤がないため、同じ会社で働き続けられます。家族の都合で転勤できない、自宅の近くで働きたい、という場合にもよいでしょう。
- 正社員にもメリットがあります。ここでは、正社員を選択するメリットを解説します。
- 長く働き続けられる
正社員の大きなメリットは、長く働き続けられることです。前述のとおり、正社員は無期雇用のため、雇用契約の期間は決められていません。そのため、安定した働き方ができるメリットがあります。勤務先が経営不振になったり倒産したりといったことがなければ、定年まで働き続けられるケースも多く、安定性を重視する人に向いています。
- 昇給・昇格がある
正社員には、昇給や昇格があります。年功序列を採用している企業なら、勤続年数に応じて給与がアップしていくため、長く働けば働くほど給与が上がります。また、ボーナスを支給している企業もあり、収入が安定しやすいという点も、大きなメリットでしょう。成果が認められて昇給・昇格するケースもあることから、モチベーションも維持しやすいです。
- アルバイトにはデメリットもあります。ここでは、アルバイトのデメリットを2つ解説します。
- 給与と勤続年数が比例しない
アルバイトの場合には、給与と勤続年数が比例しないケースも多くあります。また、勤続年数や労働時間が正社員と同じでも、正社員の方が給与を多くもらえることがほとんどです。長く働いているにも関わらず昇給があまりない点も、デメリットといえるでしょう。
- 雇用が安定しない
アルバイトは、雇用環境が不安定です。前述のとおり、アルバイトは有期雇用のため、契約期間が決まっている場合があります。契約期間終了後も働きたい場合は、改めて契約を交わす必要がありますが、経営状況の変化などによっては契約更新できず、働けなくなってしまいます。
- 正社員にも、いくつかのデメリットはあります。ここでは、正社員として働くデメリットについて詳しく解説します。
- 長期休暇を取りづらい
正社員の場合、柔軟な働き方ができるアルバイトと比較すると、長期休暇を取りづらいというデメリットがあります。正社員は労働時間が固定されており、週休2日などと休日も決められているケースがほとんどです。そのため、数か月単位の休暇は取りにくくなっています。また、急な休みも取りにくく、休暇の自由度は低めです。
- 業務の責任が重い
正社員はアルバイトと比べると、業務の責任が重い傾向にあります。前述したように、正社員はアルバイトよりも給与が高いことが多く、その分業務に対する責任も大きくなります。また、正社員は昇格することもあるため、立場が上になるに従って責任が重くなり、プレッシャーを感じやすいことはデメリットでしょう。
- 異動・転勤がある
正社員の場合には、異動や転勤があります。正社員を異動することでスキルアップさせるという考えの会社もあるため、環境の変化が起こりやすいです。環境の変化にストレスを感じやすい人や家庭がある人にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。また、大企業なら海外勤務を命じられる可能性もあります。
- アルバイトと正社員のどちらを選ぶべきか悩んでいる人も多いでしょう。ここでは、アルバイト・正社員の選び方を解説します。
- アルバイトがおすすめの人
アルバイトがおすすめの人としては、以下のような人が挙げられます。
・ライフスタイルを重視したい
・休日を充実させたい
・長時間の勤務が難しい
・さまざまな業務を経験したい
アルバイトは、労働時間や休日などを柔軟に調整できます。そのため、ライフスタイルや休日を重視する人におすすめです。また、家庭の事情や学校などで長時間勤務が難しい場合にもよいでしょう。
- 正社員がおすすめの人
正社員がおすすめの人としては、以下のような人が挙げられます。
・同じ職場で長く働きたい
・安定した収入が欲しい
・責任感や忍耐力がある
正社員は無期雇用のため、長く同じ職場で働きたい場合によいでしょう。また、収入が安定しているため、安定性を重視する人にもおすすめです。その分業務に対する責任も重くなることから、責任感や忍耐力がある人にも向いています。
正社員のバイト掛け持ちについての記事はこちら
- アルバイトから正社員になる選択肢もある
アルバイトから、正社員になることも可能です。なかには、アルバイトに対して正社員登用制度を導入している企業もあります。まずはアルバイトとして働き、自分に合っているか確認することで、勤務先とのミスマッチが防げます。また、アルバイト経験があると、職場に溶け込みやすいというメリットもあります。
- アルバイトと正社員には、雇用期間や労働時間、安定性などの面で大きな違いがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、しっかりと把握したうえで自分に合った働き方を見極めましょう。一般的に柔軟に働きたい場合はアルバイト、安定性を求める場合は正社員が向いています。
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