パートでも労働時間が週20時間以上なら社会保険に加入必須！条件やメリットを解説

  • パートとして働く場合、労働時間が週20時間以上になると、社会保険に加入する必要があります。ただし、社会保険の加入条件として、雇用期間や賃金の基準も設けられています。本記事では、社会保険の加入条件とともに、パートで社会保険に加入するメリット・デメリットや、社会保険に加入したくない場合の対処法などを解説します。

パートでも労働時間が週20時間以上なら社会保険の加入対象

  • 社会保険の加入条件として定められている労働時間のルールは、雇用形態に関係なく一律です。そのため、週20 時間以上働いている人は、パートであっても社会保険への加入が求められます。ただし、社会保険の加入条件は労働時間だけではありません。雇用期間や賃金についても基準があるため、以下で詳しく解説します。

パートで社会保険に加入する条件

  • 社会保険の加入条件は、どのようになっているのでしょうか。ここでは、パートで社会保険に加入する条件について解説します。

健康保険・厚生年金保険の加入条件の変遷

  • 健康保険・厚生年金保険の加入条件は、法改正により変化しています。ここでは、加入条件の変遷について解説します。

パートで社会保険に加入するメリット

  • パートで社会保険に加入すると、さまざまなメリットがあります。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるか、わかりやすく解説します。

パートで社会保険に加入するデメリット

  • パートで社会保険に加入する場合、デメリットといえる部分もあります。以下で、具体的に解説します。
  • 社会保険料が天引きされる
    職場で社会保険に加入すれば、社会保険料を毎月支払う必要があります。社会保険料は給料から天引きし、企業が従業員の代わりに納める仕組みです。社会保険料が引かれると、その分だけ手取り額が少なくなります。パートで一定の収入を目指して働きたい場合に注意が必要です。
  • 年収によっては扶養から外れる場合がある
    パートで、社会保険の加入条件を満たす収入を得ているなら、年収の壁に注意が必要です。扶養内で働くつもりでも、年収106万円以上になれば、社会保険の被扶養者の条件から外れる恐れがあります。また、年収130万円以上で社会保険への加入が必須になります。扶養から外れたくない場合は、年収の調整が必要です。

    社会保険のメリット・デメリットについての記事はこちら

労働時間が一定ではない場合

  • 前述のとおり、週の労働時間が20時間以上であることが社会保険の加入条件の1つです。しかし、実際は労働時間が一定ではなく、労働時間が20時間を超える週もあれば、超えない週もある人もいるでしょう。

    加入条件の判断基準は、就業規則や雇用契約で定められた所定労働時間です。そのため、実際の労働時間にばらつきがある場合も、社会保険に加入するかどうかは所定労働時間次第となります。

パートで社会保険に加入したくないときの対処法

  • パートで社会保険に加入したくない場合、どうすればよいのでしょうか。ここでは、具体的な対処法を解説します。
  • 労働時間を20時間未満にする
    前述のとおり、所定労働時間が週20時間以上になると社会保険の加入が必要です。社会保険に加入したくないなら、所定労働時間を20時間未満に抑えましょう。なお、所定労働時間を調整する際は、休憩時間は含まれない点にも注意が必要です。
  • 短期パート（31日未満）で働く
    雇用保険に加入しないためには、31日未満の短期パートで働くという方法があります。31日以上の雇用が見込まれると就職とみなされ、雇用保険の加入対象になるからです。働く期間が31日未満だと最初から分かっている場合は、雇用保険の条件を満たさずに済みます。
  • 雇用保険が非該当の事業所でパートをする
    雇用保険は、事業者ごとに適用されます。事業所非該当承認申請を出している事業所は、従業員が社会保険に加入する必要がありません。よって、雇用保険に加入しないためには、雇用保険が非該当の事業所でパートをするという手もあります。また、個人事業主も雇用保険の加入の対象外です。

義務にもかかわらず社会保険に加入しないケース

  • 加入の義務があるにもかかわらず、社会保険に加入しないケースでは、罰則の対象になる恐れがあります。過去2年間に遡って未納の保険料を徴収されるため、注意が必要です。また、悪質と判断されれば、6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が科される場合もあります。

    社会保険の加入条件を満たしたら、加入の手続きを勤め先に申し出ましょう。勤め先が手続きを進めないときは、勤め先の所在地を管轄する年金事務所に申し出てください。

    ※参考：会社が社会保険に加入してくれない｜埼玉県

まとめ

  • パートで働く場合も、一定の条件を満たせば社会保険に加入する義務が発生します。社会保険に加入すると、さまざまなメリットがありますが、扶養内で働きたいという人もいるでしょう。パートで社会保険に加入したくないなら、上手く労働時間を調整しながら働く必要があります。

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