ワンオペバイトで働くリスクや違法性とは?向いている人もいるのかなどを徹底チェック!
- 小規模なお店でのバイトや繁忙期があるバイトでは、従業員1人で営業を行う「ワンオペ」になってしまうケースがあります。基本的に、ワンオペバイトで働くと、さまざまなリスクが伴うため避けたいという人も多いでしょう。
しかし、人によっては働きやすいと感じる場合もあるため、どんな働き方なのか知っておくのも大切です。
この記事では、これからバイトを探す人向けに、ワンオぺバイトのリスクや違法性、向いている人の特徴、避ける方法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
- ワンオペバイトは、「ワンオペレーションバイト」を略した言葉です。従業員がバイト1人しかいない状態で、すべての業務を回さなければいけません。バイトという立場であっても、現場を1人で管理しなければならないため、負担が大きくなってしまいます。
普段は複数人が働いているバイト先でも、人員不足やコストカットなどの理由で、やむを得ずワンオペになってしまうケースがあります。予期せずワンオペバイトになると、トラブルが発生しやすくなるほか、業務過多によりストレスを感じてしまうかもしれません。
ただし、小規模な店舗や1人でも回せる業務内容の場合、ワンオペを前提とした業態になっている職場もあります。そのようなバイト先であれば、十分な研修や正社員のサポートなど、支援体制が整っているケースもあるので、前もってチェックが必要です。
- 複数人での業務を前提とするバイト先で、ワンオペバイトが発生した場合、以下のようなリスクが考えられます。
- 業務量が多く手が回らない
ワンオペバイトでは、1人ですべての業務をこなす必要があるので、業務量が増えます。そもそも1人では回しきれない業務量であったり、突発的に来客数が増えたりすると、手が回らなくなってしまうケースもあるでしょう。
また、業務をこなすのに必死で、提供するサービスの質が下がってしまう可能性があります。十分に業務をこなせないと、自己嫌悪や心身の疲れ、顧客からのクレームにつながるリスクがあります。
- 休憩が取れず疲労がたまる
ワンオペバイトでは、従業員が1人しかいないため、まとまった休憩が取れません。数時間だけなど、一時的なワンオペなら耐えられるかもしれません。しかし、フルタイムなどのシフトでワンオペになると、疲労が溜まってしまうでしょう。
また、6時間以上の労働時間がある場合、雇用主は休憩時間も確保しなければならないと法律で決められています。そのため、休憩時間が明確ではなかったり、そもそも休憩が取れなかったりするバイト先には注意が必要です。
- 強盗や窃盗などで狙われやすい
職場にバイト1人しかいない状態は、防犯上の危険性もあります。多くの商品や金銭管理も必要になるバイト先で、ワンオペバイトが常態化していると、強盗や窃盗などのターゲットにされてしまうかもしれません。
ワンオペだと、店内に目が行き届かなかったり、バックヤードに入る機会が多くなってしまったりするため、狙いやすいと思われてしまいます。最悪の場合、自分に被害が及ぶ可能性もあるので、リスクは高いでしょう。
- 責任の重圧に耐えられなくなる
ワンオペバイトは、現場の運営を1人で任されてしまうため、責任重大です。バイトとして働くには、重圧が重いと感じるケースもあるでしょう。特に、高価な商品やお金を扱うバイトであれば、会計やお釣りの計算など、大きな責任を伴います。
ミスやクレームが発生してしまうと、責任を問われてしまうので、精神的に耐えられなくなる場合もあり得ます。
- ワンオペバイトは、前述したようなリスクのある働き方ですが、防犯対策などがしっかりしているバイト先であれば、働きやすいと感じる人もいます。ここからは、ワンオペバイトが向いている人の特徴を2つご紹介します。
- 自分のペースで働きたい人
ワンオペバイトは1人で業務をこなすため、上司からの指示や同僚との連携がありません。1人でも問題ない業務内容や業務量であれば、自分のペースで働けるので、働きやすい可能性もあります。
人と働くのが苦手な人や、縛られた働き方はしたくないというマイペースな人には向いているかもしれません。
- マルチタスクを身につけたい人
ワンオペバイトを続けると、いろいろな業務を1人でこなすため、マルチタスクが身につきます。1人で複数の業務をこなすスキルが欲しいという人は向いているでしょう。
また、ワンオペバイトをこなしてきた経験や、1人でも任されていたという経験は、後の就職活動でアピールポイントになる可能性もあります。
- 責任感があり重圧を苦に思わない人
ワンオペバイトでは、バイトだとしても正社員並みの責任を負わされる可能性があります。そのため、気軽に空いた時間で働きたいと思っている人には不向きです。
逆に、仕事に対する責任感が強く、責任がある仕事を任されることにやりがいを感じる人なら、苦にならずに続けられるでしょう。責任ある仕事をこなしていけば、自ずと自身のスキルアップにもつながります。
- ワンオペバイト自体は、違法ではありません。ただし、1人でできることは限られるため、違法性のある労働環境になりがちなので注意が必要です。
労働基準法では、労働時間に応じて取るべき休憩時間が定められています。もし、ワンオペバイトの状態で、労働時間が6時間以上なら45分、8時間以上なら1時間の休憩時間が取れていないなら違法になります。
さらに、ワンオペバイトでシフトどおりの時間に帰れないなど、残業が発生した場合、残業代の支給も必要です。8時間以上の労働や深夜勤務などがあれば、雇用側は割増賃金も支給しなければなりません。残業代が支払われないなど、法外な労働環境で働かせるようなバイト先ならば、然るべき対応を取る必要があります。
休憩時間や残業代については、以下の記事も参考にしてください。
バイトの休憩時間についての記事はこちら
バイトの残業代についての記事はこちら
- ワンオペバイトではないと思っていたが、実際に働いてみたらワンオペになってしまったという場合、以下の解消方法を試してみてください。
- バイト先に改善を訴える
ワンオペになっている現状を伝え、バイト先に改善を訴えてみましょう。人員を増やしてもらったり、ワンオペでも回せるシステム作りをしてもらったりなど、対応してもらえる可能性があります。
バイト先に直接訴えても変わらないのであれば、本社の相談窓口などに掛け合ってみるのも有効です。このままだと離職につながることや、サービスの質が低下してしまうことなど、深刻さをしっかり伝えてください。
- 他のバイトへの転職を考える
バイト先や本社に訴えても、職場環境の改善が難しいようであれば、転職を考えるのも手です。ワンオペバイトを無理に続けると、心身を壊してしまうかもしれません。学生や主婦であれば、バイトの負担が私生活にも影響を与えてしまいます。
ワンオペバイトを続けるメリットとリスクを比較し、負担の少ない働き方を考えましょう。
- ワンオペバイトになるバイト先では働きたくないという人は、以下の3つのポイントを押さえてバイトを探すとよいでしょう。以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
- 応募前に職場を見に行く
ワンオペバイトになっている職場では、人員不足が常態化しているケースが多くあります。ワンオペになっていないか気になったら、求人に応募する前に直接見に行ってみるのも手です。
昼間は問題なくても、早朝や深夜帯でワンオペが発生しているケースもあるので、自分が働く時間帯の様子を見に行くとよいでしょう。顧客として利用し、実際の雰囲気を感じてみると、どんな職場なのか把握しやすくなります。
- 面接で現場の状況を確認する
求人を出している時点で、人員を補充し、ワンオペ環境を改善しようとしている場合もあります。そのため、配置人数や自分の業務量などを面接で確認して、現状を確認するのもよいでしょう。
直接、「ワンオペになる可能性はあるか」などとストレートに聞くと、印象が悪くなる可能性があるので、質問の仕方には配慮が必要です。また、ワンオペバイトになる可能性があると伝えらえた場合は、辞退するか、ワンオペは困難であるとはっきり伝えておくのも大切です。
- 信用性の高いサイトで探す
ワンオペバイトのなかでも、法律を無視して働かせている悪質な職場に当たらないようにするには、求人サイト選びも重要です。信用性のある求人サイトであれば、労働環境などもしっかり確認できるので、悪質なバイトは避けられるでしょう。
また、シフトを選べたり、働く時間帯を選べたりするサイトであれば、自分に合ったバイトを見つけやすくなります。
- ワンオペバイトは、マイペースに働けたり、マルチタスクが身についたりとメリットがあります。その反面、大きな責任が伴い、犯罪リスクなどもあるため、避けられがちな働き方です。しかし、昨今では人材不足に悩んでいる職場は多くあり、意図せずワンオペバイトになってしまう可能性もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
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