バイトのシフト制とはどんな働き方?自由・固定シフトの違い、メリットを解説

  • バイト探しを始めると「シフト制」という言葉を目にする機会が多くあります。シフト制とは、正確には何を意味しているのでしょうか。バイトをするなら、シフト制について正しく理解しておく必要があります。

    この記事では、シフト制の意味とともに種類やそれぞれのメリット・デメリットを解説します。


バイトのシフト制とはどんな意味?


  • シフト制とは、交代勤務のことです。「シフト」は交代を意味しています。つまり、シフト制と記載されている場合、他のスタッフと交代しながら働くということです。ただし、シフト制にはさらに種類があります。それぞれの違いについては、以下で詳しく解説します。


バイトの自由・固定・完全シフト制とは?


  • シフト制には、自由・固定・完全シフト制の3種類あります。シフトの決め方に違いがあるため、それぞれ特徴を正確に理解しておかなければなりません。以下では、完全シフト制、固定シフト制、自由シフト制のそれぞれについて特徴を解説します。


  • バイトの完全シフト制とは?
    完全シフト制とは、あらかじめ勤務パターンが決められており、その中からシフトを選択して働く方法です。完全シフト制の勤務パターンはさまざまあり、早番と遅番の2交代制や、朝昼晩の3交代制などがあります。完全シフト制はバイトだけでなく、正規従業員にも適用される一般的な働き方です。


  • バイトの固定シフト制とは?
    固定シフト制とは、事前に決めた曜日や時間帯に勤務する方法です。たとえば、月曜日と木曜日の9時から17時まで働くと決め、毎週まったく同じ曜日や時間帯に働くケースが該当します。主に、一定のスケジュールで働く業種で採用されています。コールセンターは顧客からの問い合わせ時間が決まっているため、固定シフト制を採用しているところも多いです。


  • バイトの自由シフト制とは?
    自由シフト制とは、勤務日や時間帯の希望を伝え、調整を経て勤務の日程が決まる方法です。シフトの希望は週ごとや月ごとに提出するパターンが一般的です。そのため、自分のプライベートな予定に合わせて働けます。特別な用事があって働けない日があっても調整が容易です。


完全シフト制のメリット・デメリット


  • 完全シフト制には、メリット・デメリットの両方があります。以下でそれぞれ解説します。


  • 完全シフト制のメリット
    完全シフト制は時間帯が明確に区切られているため、勤務時間を把握しやすい働き方です。また、完全シフト制の仕事は、深夜勤務がある場合も少なくありません。深夜勤務をすれば深夜手当がつくため、効率的に収入を増やせます。さらに、完全シフト制の仕事は業務の幅も広く、バイトを通して多くの経験を積めるでしょう。


  • 完全シフト制のデメリット
    すでに触れたとおり、完全シフト制には深夜勤務があるケースも少なくありません。深夜勤務をすると夜に睡眠時間を確保できないため、体調管理に注意が必要です。深夜勤務をするタイミングは不定期になる場合も多く、生活リズムが崩れがちになる人もいます。また、家族や友人とスケジュールを合わせにくくなる可能性もあります。


固定シフト制のメリット・デメリット


  • 固定シフト制には、メリット・デメリットの両方があります。以下でそれぞれ解説します。


  • 固定シフト制のメリット
    固定シフト制は働く曜日や時間が決まっており、収入の目安が事前に分かります。そのため、安定的に収入を得たい人におすすめです。また、勤務時間が決まっている分、生活リズムも整えやすいでしょう。さらに、働く曜日や時間が明確であるため、自由シフト制よりもプライベートの予定を立てやすい傾向があります。


  • 固定シフト制のデメリット
    固定シフト制では、シフトが入っている曜日や時間の休みは取りにくくなります。どうしても休みを取りたいなら、自分の代わりに勤務する人を探さなければなりません。もともとシフトが入っている曜日や時間に行きたいイベントがある場合、諦めざるを得ないケースもあります。


自由シフト制のメリット・デメリットとは?


  • 自由シフト制には、メリット・デメリットの両方があります。以下でそれぞれ解説します。


  • 自由シフト制のメリット
    自由シフト制は、週ごとや月ごとに仕事のスケジュールを決められるため、柔軟な働き方が可能です。自分の都合を優先しやすく、時間に余裕があるときは勤務時間を増やしたり、プライベートが多忙なタイミングは勤務時間を少なめにしたりできます。バイト以外にも熱心に取り組みたいことがあるなら、自由シフト制が適しています。


  • 自由シフト制のデメリット
    自由シフト制であっても、シフトの希望がすべて認められるとは限りません。たとえば、同じシフトに入りたい人が多い場合、希望よりもシフトが減って収入が想定より少なくなる恐れもあります。また、反対に人手が足りないタイミングでは、もともと自分が希望していなかった日時だったとしても、シフトに入れないか相談される可能性もあります。

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シフト制で働くなら知っておきたいこと


  • シフト制で働くなら、他にも知っておいたほうがよいこともあります。以下で解説します。


  • 勤務上限は原則1日8時間・週40時間
    労働基準法により、労働時間の上限は1日8時間、週40時間が原則です。そのため、働く日時を調整できるシフト制であっても、勤務時間は法律による制限を受けます。たとえば、シフトを多く入れて高収入を得たいと考えていても、法律で定められた上限を超える勤務はできません。


  • 勤務が6時間超えなら休憩が必要
    1日の労働時間が6時間を超える場合、45分以上の休憩を取る必要があります。また、1日の労働時間が8時間を超える場合は、1時間以上の休憩が必須です。長時間働くなら、休憩時間も含まれている点を踏まえてシフトを確認しましょう。

    バイトの休憩時間についての記事はこちら


  • バイトでも有給取得が可能
    非正規のバイトであっても、一定の条件を満たせば有給の取得が可能です。有給を取得するための条件は、同じ勤務先で6か月以上継続して勤務していることです。この期間には試用期間も含まれています。バイトの有給については以下の記事で詳しく解説しているため、併せて参考にしてください。

    バイトの有給休暇についての記事はこちら


シフト制ならではのチェックポイント


  • シフト制で働く場合、さまざまな確認が必要です。ここでは、具体的なチェックポイントを解説します。


  • 生活スタイルとのマッチング性を考慮する
    シフト制のバイトを選ぶ際は、自分の生活スタイルに合っているか確認しましょう。たとえば、完全シフト制で深夜勤務がある場合、人によっては体質が合わない可能性もあります。また、自由シフト制を選ぶと週や月によって勤務時間が変わるため、安定した勤務形態を希望する人にとっては働きにくいでしょう。


  • 勤務時間と給与額は自分でも計算する
    シフト制の場合、週や月によって給与額が変化します。給与計算はバイト先に任せきりにするのではなく、自分でも計算して間違いがないか確認しましょう。そのためには、普段から自分の勤務時間をメモしておく必要があります。給与明細をもらったらメモと照らし合わせ、確認する習慣をつけることが大切です。


  • シフトの決め方を確認する
    バイト先によってシフトの決め方は異なります。そのため、勤務先のシフトのルールを必ず把握しておきましょう。具体的には、シフトが決まった際の周知方法、シフト変更の方法、勤務時間の目安などを確認する必要があります。シフトの決め方を知っておけば、認識の誤りによるトラブルを防止できます。


  • シフトの提出期限を忘れない
    シフト制の種類によっては、期限内にシフトの希望を提出する必要があります。期限に合わせてシフトを提出しないと全体のシフトが組めなくなり、バイト先や他のスタッフに迷惑がかかります。自分自身がシフトに入れず働けなくなる可能性もあるため、必要な場合は忘れずにシフトの希望を提出しましょう。


まとめ


  • シフト制には自由・固定・完全シフト制があり、それぞれ特徴が異なります。メリット・デメリットを理解し、自分にはどの働き方が最も適しているか検討しましょう。自分に合う働き方が分かると、より効率的に働けるようになります。

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