高校生でバイトを掛け持ちする際のポイントは?確定申告についても解説
- 高校生がバイトを掛け持ちするなら、スケジュールの調整や体調管理が重要です。また、状況によっては確定申告が必要になる可能性もあるため、注意しましょう。この記事では、高校生のバイトの掛け持ちについて詳しく解説します。掛け持ちする際のポイントや確定申告が必要なケースについても解説するため、ぜひ参考にしてください。
- バイトを掛け持ちすれば、その分だけ収入を増やせます。また、学校以外の場所で人脈を広げられる点もメリットの1つです。ただし、学業と両立する必要があり、スケジュールの調整や体調管理が課題です。
高校生のバイトの掛け持ちには、メリットとデメリットの両方があります。それぞれについて把握し、学業が疎かにならないよう注意しましょう。
- ここでは、高校生がバイトを掛け持ちする場合、メインのバイトに向いている職場や職種について解説します。
- 大手飲食店
大手飲食店は全国に展開しており、店舗や求人数が多い傾向があります。また、高校生を採用しているところも多いため、仕事を確保しやすいです。特に土日のシフトに入れるなら、重宝されます。土日は高校も休みであり、学業に支障をきたさずにバイトができると考えられます。
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- コンビニ
コンビニも全国各地にあり、店舗数が豊富です。さまざまな場所にあるため、高校に通いながらでも無理なく勤務できる可能性があります。コンビニではシフトに入れる時間が短くても歓迎されるケースが多いです。また、シフトを固定しているコンビニなら、スケジュールの管理がしやすくなります。
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- ここでは、高校生がサブのバイトとして掛け持ちしやすい職場や職種について解説します。
- 引っ越し
引っ越しのバイトは週1でも働きやすいです。また、1日の勤務時間が長いため、まとまった収入を得たい場合にも向いています。引っ越しは土日に行う人が多く、人手の需要が増える傾向があります。高校の休みを利用してバイトに取り組めるため、無理なく働けるでしょう。
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- ポスティング
ポスティングとは、指定されたエリアにチラシを配布する仕事です。あらかじめ仕事の時間が決まっており、その時間内にポスティングする求人があります。また、隙間時間を利用して対応できる求人もあるため、時間を有効活用しやすいです。なかには、チラシを配布するエリアを自分で決められる求人もあります。
- イベント運営スタッフ
イベント運営スタッフの求人は単発の場合が多く、メインよりもサブのバイトに適しています。スポーツやコンサートなどのスタッフとして働く仕事です。警備や物販などさまざまな職種があり、担当業務によって仕事内容が大きく異なります。イベントによっては、勤務を終えた直後に給与が手渡しされるパターンもあります。
- 家庭教師
家庭教師は、生徒やその家族との話し合いによりシフトを固定する場合が多いです。スケジュールが明確であるため、学業や他のバイトとも掛け持ちできます。また、1人の生徒を指導する頻度の目安は、週1~2日程度です。1回あたりの時間は90~120分程度が一般的となっています。
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- 高校生がバイトを掛け持ちするときは、意識したいポイントがあります。以下で、詳しく解説します。
- バイトのメイン・サブを決める
高校生がバイトを掛け持ちするなら、取り組むバイトをメインとサブに分けましょう。優先順位をつけると、スケジュールを調整しやすいからです。たとえば、メインのバイトは平日の放課後、サブのバイトは休日と決めれば、迷わず仕事のシフトを入れられます。休日は丸1日バイトに充てられるため、勤務時間が長い仕事を選べばまとまった収入を得られます。
- スケジュール調整に気をつける
バイトを掛け持ちしていると、シフトが被ってしまう可能性もあります。そのため、スケジュール調整は特に慎重に行いましょう。たとえば、同じ日に複数のバイトを入れないというルールを決めると、ダブルブッキングの防止に効果的です。学業との両立も考慮し、無理なく働けるようにしましょう。
- 適度な休息を確保する
高校で勉強しながら複数のバイトに取り組むにあたって、体調管理は非常に重要です。働きすぎて体調不良が生じると、学業もバイトもできなくなる恐れがあります。まとまった収入を確保したい場合も、適度な休息を忘れてはいけません。働けない期間ができると収入が減る原因になるため、無理は禁物です。
- 高校生でバイトを掛け持ちする場合、気をつけたいこともあります。以下では、具体的な注意点について解説します。
- 掛け持ちすることをバイト先に伝えておく
バイトを掛け持ちするときは、それぞれのバイト先に伝えておきましょう。掛け持ちについてバイト先が把握していれば、シフト調整において配慮してもらえる可能性もあります。なお、バイト先によっては掛け持ちを禁止しているケースもあるため、無断で複数のバイトに取り組むとトラブルになる恐れがあります。
- 税金に注意する
バイトで得た収入が一定以上になれば、税金が発生します。特にバイトを掛け持ちしていると収入が多くなり、課税対象となる可能性があります。納税が必要ない範囲で働きたい場合は、所得税が発生する目安の「年収103万円の壁」を意識しましょう。
- 高校生がバイトを掛け持ちしたら、確定申告は必要なのでしょうか。以下で、詳しく解説します。
- 掛け持ちバイトは確定申告が必要な場合がある
掛け持ちでバイトをしていると、確定申告が必要になる可能性があります。条件を満たしている場合、高校生でも例外にはならないため、必ず対応が必要です。収入の額などによっては確定申告が不要となる場合もあるため、よく確認しましょう。確定申告の条件について後述するため、あわせて参考にしてください。
アルバイトでも確定申告が必要なケースに関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
アルバイトでも確定申告が必要なケースとは?やり方や注意点を解説
- 確定申告とは
確定申告とは、所得に対して発生する所得税を確定させるための手続きです。確定申告を行うと、所得税に加えて住民税や健康保険料なども確定します。確定申告や納税は働くすべての人が対象であり、高校生だからといって例外はありません。
確定申告の対象となる期間は、1月1日から12月31日までです。翌年の2月16日から3月15日までに収入の合計を計算し、必要書類をそろえて税務署へ提出する必要があります。確定申告が必要であるにもかかわらず対応しなかった場合、罰則の対象になるため注意が必要です。
- 複数のバイトをしていても、年末調整は1つのバイト先でしか行えません。年末調整していないバイト先の給与については、確定申告により税金を清算する必要があります。ただし、掛け持ちしているサブのバイトの年収が20万円以下の場合、メインのバイトで年末調整を行えば確定申告は不要です。
また、メインのバイトの他に副業をしているなら、収入が20万円以下でも住民税の申告は必要となります。
- ここでは、高校生が掛け持ちでバイトをして確定申告が必要となるケースについて、具体的に解説します。
- 掛け持ちバイト年収が20万円を超える
すでに触れたとおり、バイトを掛け持ちしている場合、年末調整は1つのバイト先でしか行えません。掛け持ちしているサブのバイトの年収が20万円を超えているなら、自ら確定申告する必要があります。
ただし、20万円を超えているか判断する基準は所得です。所得とは、収入から控除を差し引いた金額です。バイトをしている高校生は、勤労学生控除を適用できる可能性があります。勤労学生控除については後述するため、あわせて参考にしてください。
- 年末調整前にバイトを退職した
年末調整前にバイトを辞めると、そのバイト先で税金の清算ができなくなります。税金の過不足を調整するには、自分で確定申告する必要があります。年収が103万以下であれば、原則として確定申告は不要です。
ただし、8万8,000円以上の収入を得た月がある場合は源泉徴収が行われているため、年収が103万以下でも確定申告をすることがおすすめです。確定申告により、天引きされた分の金額の還付を受けられます。
- 勤労学生控除とは、条件を満たす学生に適用される所得税の控除制度です。高校生でバイトをしている人は、状況次第で勤労学生控除を活用できます。勤労学生控除の具体的な条件は、以下のとおりです。
・高校、大学、専門学校などの学生である
・合計所得額が65万円以下である
・バイト以外の事業所得が10万円以下である
勤労学生控除の条件を満たすと、所得税の計算において27万円の控除を適用できます。
- 高校生がバイトを掛け持ちするなら、メインとサブを分けて考えることが大切です。スケジュールの調整や体調管理などにも気を配り、無理のない範囲でバイトに取り組みましょう。また、確定申告が必要になる可能性もあるため、注意が必要です。
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