外国人留学生のアルバイト求人掲載について

外国人留学生のアルバイト募集方法

外国人留学生のアルバイト募集を行うために求人広告を出す場合は、以下のことを事前に準備すると、ミスマッチのない外国人留学生にアプローチをすることができます。

求める留学生の日本語レベル

留学生歓迎の求人広告内の応募資格欄に、「日本語能力試験N1」と書かれているのを目にすることがあります。留学生の日本語レベルの尺度として広く使われている日本語能力試験のレベルですが、仕事によっては、それほどのレベルが必要でない場合にも、一律で「N1」としてしまっているケースも多いようです。

また、留学生のすべてが日本語能力検定試験を受けているわけではないので、日本語能力試験を必須資格にしてしまうと、応募のチャンスを少なくしてしまいます。

留学生の募集を行う際には、日本語能力試験を参考にしながらも、具体的に仕事で使う日本語や会話を例示することをお勧めします。

【例】
倉庫内軽作業や梱包：日本語の単語レベルで意思疎通ができる
ファミレスのホール：日本語でお各様からの注文を受けられ、伝票に注文されたメニューを記入（カタカナでOK）し、キッチンに日本語で注文を伝えられる　など。

日本語能力試験のレベルとは？

日本語能力試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定するための認定試験です。留学生の場合、大学受験や就職活動のために自身の日本語能力をアピールするものとして受けることが多い試験です。
そのため、レベルはN1～N5の5段階あり、N1が最上級レベルとなりますが、N1以外を受験する留学生は意外と少ないようです。

レベル別の認定目安を見ていただくと分かるとおり、仕事によってはN4、N5でも十分に活躍できる仕事も実は、多いのです。
以下の表をみて、留学生に求める日本語レベルの参考にしてみてはいかがでしょうか。

※参考：日本語能力試験N1～N5認定の目安

有効な募集方法

留学生を上手く採用するためには、「アルバイト募集」」とういう大きなくくりではなく、留学生をターゲットにした募集をきちんと行うことです。

■必要な日本語レベルを正しく伝える
留学生がアルバイトに応募するときに最も悩むのが、自分の日本語力で十分かどうかです。日本語を勉強し始めた留学生の中には、自分の日本語にまだまだ自信が持てない学生もたくさんいます。「日常会話ができる」「簡単な日本語での会話ができる」などと記載してある求人広告を見ても、どこまで日本語ができれば、「日常会話」「簡単な会話」ができることになるのか判断に迷うようです。

留学生を募集する求人広告では、業務に必要な日本語のレベルや会話を出来る限りわかりやすく紹介するようにしましょう。

■留学生専用の求人原稿を作成する
留学生を募集する際には、必要な日本語のレベルだけではなく、留学生特有の事情も勘案し、必要な情報をきちんと伝えるために、留学生募集専用の求人原稿を作成することをお勧めします。留学生がアルバイトを出来るのは、週に28時間までです。そのため、週28時間以内の勤務でOKなのか、他のアルバイトとの時間の調整はできるのか、学校の授業の妨げにはならないかなど、留学生が持つ特有の不安に答えてあげることが重要です。

また、専用の原稿で募集することによって、留学生特有のネットワークに求人が拡散し、応募が増加する可能性も高まります。