アルバイトでも賃貸契約の入居審査に通過できる?チェックされるポイントとは

  • アルバイトとして働いている人のなかには、自分の名義で賃貸契約の審査に通過できるか不安な人もいるでしょう。この記事では、アルバイトでも賃貸契約の審査に通過できるか解説します。賃貸契約の審査でチェックされる項目とともに、賃貸契約の際に必要なものや審査に通過するコツなども解説するため、ぜひ参考にしてください。


アルバイトでも賃貸契約の審査に通過できる?


  • アルバイトであっても安定した収入を得ているなら、賃貸契約の審査に通る可能性があります。ただし、アルバイトは、正社員や公務員と比較すると、収入が不安定だと判断されやすい傾向です。そのため、審査される具体的な項目や審査に通過するコツを押さえて、対策しましょう。

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賃貸契約の審査でチェックされる6つの項目


  • 賃貸契約の審査では、さまざまな項目について審査されます。以下では、具体的な6つの項目をあげて解説します。


  • 1.直近3か月の収入金額
    賃貸契約の審査では、収入証明書の提出が求められ、直近3か月の収入が確認されます。もし何らかの事情により、直近3か月で出社停止になった期間があるなら、通常より収入が少ない理由として不動産屋へ伝えましょう。


  • 2.収入に対する家賃のバランス
    収入に対して家賃が高すぎると、家賃の滞納について懸念され、審査に通らない恐れがあります。賃貸契約の審査に通過するには、収入に対する家賃のバランスが重要です。収入に適した家賃の物件を探しましょう。


  • 3.勤続年数
    勤続年数が長いほど収入が安定していると判断され、賃貸契約の審査で有利になります。短期間で何度も転職している場合、審査に落ちやすいため注意が必要です。


  • 4.預貯金残高
    預貯金残高が多ければ、賃貸契約の審査に通りやすくなります。たとえ収入が基準を少し上回る程度でも、預貯金残高に余裕があると審査に通過できる可能性が高くなります。


  • 5.本人の人柄・態度
    賃貸契約の審査においては、本人の人柄や態度なども重要です。人柄や態度に問題があると判断されれば、入居後のトラブルのリスクを懸念されます。結果として、他の項目は基準をクリアしていても、人柄や態度が原因で審査に落ちる可能性があるため、気をつけましょう。


  • 6.連帯保証人の有無
    連帯保証人とは、賃貸契約を交わす本人が家賃を滞納した際に、責任を負う人のことです。アルバイトは比較的収入が不安定であるものの、連帯保証人をきちんと設定しておくことで、審査に通りやすくなります。


アルバイトでも賃貸契約の審査に通過するコツ


  • アルバイトで賃貸契約の審査に通過するには、誠実な対応が重要です。人柄や態度もみられているため、謙虚な姿勢で手続きを進めましょう。また、通帳のコピーを提出して実際の預貯金残高を示せば、金銭面で信頼できると判断されやすくなります。さらに、安定した収入のある連帯保証人をつけると、より信頼度を高められます。

    審査に強い不動産屋や、親身になって相談に乗ってくれる不動産屋を選ぶことも大切です。


  • 親族名義で賃貸契約を結ぶ
    収入が安定している親族名義で賃貸契約を交わせば、実際に居住する本人がアルバイトで安定した収入がないとしても、審査に通過できる可能性があります。頼れる親族がいるなら、一度相談してみてもよいでしょう。


  • 連帯保証人ありの賃貸契約にする
    すでに解説したとおり、連帯保証人をつけると賃貸契約の審査に通過しやすくなります。たとえ入居している本人が家賃を支払えなくなっても、本人の代わりとして連帯保証人に家賃を請求できるからです。アルバイトをしている本人の名義で契約するなら、連帯保証人をつけられないか検討しましょう。


  • 保証会社を利用する
    周囲に連帯保証人になってくれる人がいないなら、保証会社を利用する方法もあります。保証会社は連帯保証人と同様、入居している本人が家賃を滞納した場合に、立て替えを行います。ただし、保証会社を利用するには保証料の支払いが必要です。


賃貸で一人暮らしをする際に必要な資金の目安


  • 賃貸で一人暮らしをする場合、一体どの程度の資金が必要なのでしょうか。ここでは、具体的な目安について解説します。


  • 初期費用の目安
    初期費用の目安は、家賃の5~6か月分です。たとえば、家賃が5万円の場合、25~30万円程度の初期費用がかかります。家賃が高ければ、その分だけ初期費用も高くなる可能性があります。初期費用の内訳は、敷金・礼金、前家賃、日割家賃、仲介手数料、火災保険料、鍵交換代などです。実際の初期費用の金額や含まれる内訳は、選ぶ物件によっても異なります。


  • 引っ越し代や家具・家電購入費の目安
    新しく賃貸契約を交わして一人暮らしを始める際には、引っ越し代や家具・家電購入費もかかります。引っ越し代は、荷物の量、時季、移動距離などによって大きく変化します。引っ越し業者にもよりますが、単身者向けプランだと4~8万円程度が相場です。また、家具・家電の購入については、20万円程度を予算として確保しておくとよいでしょう。


  • 生活費の目安
    一人暮らしを始める際は、少なくとも1か月分以上の生活費は手元に残しておきましょう。生活にはさまざまな費用がかかるため、事前にどのような内容にいくらかかるかリストアップしたうえで、生活費を用意することが大切です。


賃貸で一人暮らしをする際に初期費用を抑えるコツ


  • 賃貸の一人暮らしで初期費用を抑えるには、どうすればよいのでしょうか。押さえておきたいコツを解説します。


  • なるべく家賃が安いところを選ぶ
    家賃が高いと初期費用も高くなりやすいため、初期費用を抑えるにはなるべく家賃が安い物件を選びましょう。一般的に、条件がよい物件ほど家賃は高く設定されています。具体的には、駅に近い好立地の物件や築年数がまだあまり経っていない物件などは、家賃が高めです。

    自分が求める条件を整理し、必須でない条件は緩めて物件を選びましょう。たとえば、駅の近くではない郊外の物件や、古くてもきれいに整備されている物件などがあげられます。


  • 敷金・礼金や仲介手数料を抑える
    一般的に、賃貸物件を契約する際は敷金・礼金がかかります。敷金・礼金も家賃を基準に設定されている場合が多く、初期費用のうちの大きな割合を占めています。しかし、なかには敷金・礼金がゼロの物件も存在するため、そのような物件を選べば初期費用を抑えることが可能です。

    また、不動産屋によっては、仲介手数料を低めに設定しているところもあります。選ぶ物件に関わらず初期費用を抑えられるため、おすすめです。


  • 引っ越し代や家具・家電の購入費を抑える
    引っ越し業者を利用せず、引っ越し代を抑える方法もあります。たとえば、家族に協力してもらったり、自分でレンタカーを手配したりして、荷物を運ぶ方法です。

    また、家具・家電の購入費を抑えたい場合は、必要最低限のものを購入しましょう。なお、多機能なものは価格が高い傾向があるため、実際に使用する機能のみを厳選することも大切です。生活に必須のもの以外は、後から買い足していくことも可能です。


アルバイトが賃貸契約する際に必要になるもの


  • アルバイトが賃貸契約する場合、何を用意すればよいのでしょうか。以下で、詳しく解説します。


  • 申し込みや審査で必要になるもの
    申し込みや審査においては、本人確認書類と収入証明書が必要です。以下の書類のうち、それぞれ1つを提出しましょう。

    【本人確認書類】
    ・運転免許証
    ・パスポート
    ・健康保険証
    ・マイナンバーカード
    ・住民基本台帳カード
    ・在留カード
    ・特別永住者証明書

    【収入証明書】
    ・給与明細
    ・源泉徴収票

    在留カードや特別永住者証明書は、外国籍の人がもっている書類です。また、給与明細を提出する際は、直近3か月分を用意しましょう。


  • 賃貸契約の際に必要になるもの
    賃貸契約を交わすタイミングでは、以下のものが必要です。

    ・審査の際に提出した書類のコピー
    ・印鑑(認印、実印、銀行届出印など)
    ・印鑑登録証明書
    ・住民票の写し
    ・車検証

    印鑑登録証明書や住民票の写しは、3か月以内に取得したものを提出しましょう。また、車検証は、駐車場も借りる場合に必要です。


  • 連帯保証人ありの契約で必要になるもの
    賃貸契約で連帯保証人をつける場合、連帯保証人も準備すべきものがあります。具体的には、以下のとおりです。

    ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
    ・収入証明書
    ・実印
    ・印鑑登録証明書
    ・住民票の写し

    収入証明書は、直近の源泉徴収票などです。また、印鑑登録証明書や住民票の写しは、3か月以内に取得したものを提出する必要があります。


アルバイトで無理なく賃貸契約を継続するポイント


  • 無理なく家賃を支払い続けるには、生活費の無駄を減らす必要があります。ここでは、賃貸契約による一人暮らしを、無理なく続けるためのポイントを解説します。


  • 通信費を見直す
    通信費を見直すと、毎月の固定費を下げられる可能性があります。たとえば、料金プランを変更したり、格安SIMに切り替えたりする方法があります。また、キャンペーンの特典の利用により、節約につなげられるケースも多いです。


  • 自炊を行う
    自炊する習慣ができると、外食や配達サービスを利用するよりも食費を抑えられます。下味をつけた食材を冷凍したり、一度にまとめて調理して作り置きしたりすると、自炊の負担を軽減可能です。


  • 水道光熱費の無駄を省く
    水道光熱費の無駄もなくしましょう。たとえば、こまめに電気を消したり、水を出しっぱなしにしないよう心がけたりすると、節約につながります。また、ガスや電気の契約先やプランの見直しにより、毎月の料金が安くなる可能性もあります。


まとめ


  • アルバイトでも賃貸契約の審査に通過できる可能性はあります。ただし、収入が不安定だと判断されやすいため、収入以外の部分でも評価してもらえるよう対策が必要です。預貯金残高をアピールしたり、可能であれば連帯保証人をつけたりしましょう。また、賃貸契約により新しく一人暮らしを始めるには、さまざまな費用がかかるため、節約を心がけることも大切です。

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