パートは職業欄に何を書く?注意点や家族構成・確定申告の職業欄の書き方も解説!

  • パートをしている主婦やWワークをしたい人が別のパートに応募する際は、職業欄へ適切に記入することが大切です。

    この記事では、職業欄の書き方や注意点などについて解説します。家族構成欄・確定申告などの職業欄の書き方や、パートとアルバイトの違いなどについても解説するので、参考にしてください。


職業欄とは?


  • 職業欄は、その個人がどんな仕事で生計を立てているかを示すために必要です。そして、職業欄を確認した側は、記入された職業からさまざまな情報を読み取ります。例えば、その人のおおまかな収入や自分で生計を立てる力の有無、養われている状態であるかなどを推測します。

    職業欄は一定のフォーマットがある訳ではありません。書類の種類や目的によって、記入するべき内容や細かさが異なります。


パートとアルバイトの違い


  • 基本的にパートとアルバイトの雇用条件はほぼ同じであり、法律的な違いはありません。雇用する側が、働き方を区別するために用いている場合がほとんどです。

    一般的には、主婦が働く場合や副業などをパートと呼び、フリーターや学生が働く場合をアルバイトと呼んで区別するのが一般的です。


主婦の職業欄の書き方


  • 主婦という立場でも、細かい状況は個人によって異なります。以下は、さまざまな主婦の立場における、職業欄の書き方です。


  • 専業主婦の場合
    専業主婦が職業欄を記入する際は、主婦や専業主婦といった文言を用いることが一般的です。しかし、自分で記載するタイプではなく項目を選ぶタイプで、なおかつ主婦という項目がない場合もあります。その場合は、無職の項目を選び対応しましょう。


  • 扶養内のパートの場合
    主婦とパート・アルバイトなどを両立している場合でも、働き方によっては主婦と記載しても問題はありません。具体的には、扶養の範囲を超えない働き方をしているパターンです。しかし、詳細な情報を求められた際には、パートタイマーと記載することも検討しましょう。


  • 扶養から外れている場合
    主婦でありながら、パート・アルバイトにおいて扶養から外れるような働き方をしているなら、職業欄の記載・項目の選択には注意するべきです。

    主婦とパート・アルバイトを両立していたとしても、主婦の項目を選ぶのではなく、該当する職業の項目を選んだり、パート勤務という旨を記載したりしましょう。


パートが職業欄を書く際の注意点


  • パートが職業欄を書く際は、いくつか注意すべき点があります。ここからは、具体的な注意点とそれぞれの詳細を解説します。


  • 正社員と同じ勤務時間でもパートと記入する
    正社員と同じぐらいの勤務時間だとしても、パートとして契約している場合は、職業記入欄に会社員と記入することは不可能です。

    一般的な書類の職業欄に会社員と記入できるのは、正社員や派遣社員、契約社員といった雇用形態のみとなります。


  • <パートと正社員の違い>
    パートと正社員の違いは、雇用形態にあります。パートは基本的に雇用期限が決まっている一方、正社員は必ずしも雇用期間が決まっている訳ではありません。

    また、正社員は雇用期間が決定しているかどうかに関わらず、契約の終わりは明確に決まっていません。


パートにおける家族構成の職業欄の書き方


  • 家族構成の職業欄には、基本的に雇用形態のみを書きます。そのため、パートが記載するべき文言は、パートタイマーです。なお、詳しい業種などは不要です。

    主婦とパートを両立している場合は、主婦とは書かずパートタイマーと書きます。専業主婦の場合は、主婦ではなく無職と記入しましょう。


パートにおける確定申告の職業欄の書き方


  • パートに従事している方が確定申告の職業欄を記入する際は、パートまたはアルバイトの文言を用います。去年度までパートだったが、今年度から専業主婦になるといった状況なら、職業欄には無職と記入しましょう。確定申告の職業欄には、主婦と記入しないことが一般的だからです。

    なお、パート先が1つのみかつ、年収が103万円を超えない働き方なら、確定申告の必要はありません。


職種・職業・業種の違い


  • 職種・職業・業種は混同されがちですが、それぞれ明確に違いがあります。それぞれの詳細や該当する仕事内容は、以下の通りです。


  • 職業
    職業は個人が行う仕事かつ、報酬を伴うか報酬を目的とするものと定義されています。報酬を得たり、金銭を稼いだりするための仕事として、下記のようなものが挙げられます。

    参考:日本標準職業分類一般原則


  • <職業一覧>


  • 【分類】:【具体例】
    管理的職業:議会議員、会社役員、会社の管理職員

    専門的・技術的職業:理学研究者、農業技術者、食品開発技術者、食品製造技術者、建築設計技術者

    事務的職業:総務事務員、銀行等窓口事務員、生産・工程管理事務員、仕入係事務員、集金人、運輸出改札

    販売の職業:不動産仲介・売買人、飲食料品販売営業員

    サービスの職業:家政婦・家政夫、施設介護員、看護助手、理容師

    保安の職業:自衛官、警察官、看守

    農林漁業の職業:稲作・畑作作業員、植林作業員、海面漁労作業員

    生産工程の職業:製銑・製鋼設備制御・監視員、石油精製設備制御

    輸送・機械運転の職業:電車運転士、路線バス運転手、貨客船船長、鉄道車掌、発電・送電員

    建設・採掘の職業:型枠大工、建築大工、送電線架線・敷設作業員、建設・土木作業員、採鉱員

    運搬・清掃・包装等の職業:郵便集配員、ビル・建物清掃員、製品包装作業員、原材料選別作業員




  • <業種一覧>


  • 【分類】:【具体例】
    農業:耕種農業、畜産農業、農業サービス業(園芸サービス業を除く)

    林業:育林業、製薪・木炭業

    漁業:海面漁業、内水面漁業

    鉱業:採石業、砂利採取業、金属鉱業、原油・天然ガス鉱業、採石業、砂・砂利・玉石採取業

    総合工事業:一般土木建築工事業、土木工事業(舗装工事業を除く)、 舗装工事業

    食料品製造業:畜産食料品製造、清涼飲料製造業、パン・菓子製造業

    水道業:上水道業、工業用水道業、下水道業

    映像・音声・文字情報制作業:映像情報制作・配給業、音声情報制作業、新聞業

    飲食料品小売業:各種食料品小売業、野菜・果実小売業、食肉小売業

    保険業:生命保険業、損害保険業、共済事業

    不動産取引業:建物売買業、土地売買業、不動産代理業・仲介業

    宿泊業:旅館・ホテル、簡易宿所、下宿業




  • <職種一覧>


  • 【分類】:【具体例】
    研究者:研究機関・大学・企業の研究者、研究所長

    建築技術者:建築士、建築施工管理技術者、建設設計技術者、建築現場監督

    一般事務従事者:庶務・人事係事務員、企画・商品開発係事務員、秘書、受付・案内係事務員、広報係事務員、クラーク、医療事務員、企業情報管理士

    販売店員:百貨店店員、総合スーパー店員、ショップ店員、コンビニ店員

    介護職員:介護職員、介護福祉士、ケアワーカー、生活支援員

    警備員:守衛、警備員、夜警員

    農林漁業従事者:間伐作業者、植林作業員、漁師、造園師

    食料品・飲料・たばこ製造従事者:食料品・飲料・酒類製造工、水産物処理加工者

    鉄道運転従事者:電車運転士、モノレール運転士

    建設駆体工事従事者:型枠大工、木製型枠工、型枠解体工、とび職、杭打工、取り壊し作業員、鉄筋切断工、鉄筋組立工

    ビル・建物清掃員:ビル清掃員、建物ガラス拭き作業員、床磨き作業員


まとめ


  • パートが職業欄の記載をする際は、各種書類に適切な内容を記載したり、正しい項目を選択したりすることが大切です。パートで正社員と同じ勤務時間帯でも、雇用形態がパートであれば正社員と記載できないなど、注意点も確認しておきましょう。

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