パートの平均月収はいくら?収入における税金や社会保険の影響も解説

  • パートで働きたい主婦のなかには、同じように働く人の平均月収を知りたい人もいるでしょう。また、扶養の範囲で働くために、年収や月収のボーダーを把握したい人も多いと考えられます。本記事では、パートの平均月収に触れつつ、扶養における年収の壁などを解説します。ぜひ参考にしてください。


パートの平均月収は?




産業別(一部抜粋)のパートの平均月収


  • 「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」から、産業別のパートの平均月収を一部示します。

    ・飲食サービス業など:7万4,000円
    ・卸売業、小売業:9万9,123円
    ・教育・学習支援業:9万5,244円
    ・運輸業・郵便業:12万5,003円
    ・医療・福祉:12万3,539円

    医療・福祉のように、専門性が求められる産業で働くパートは平均月収が高い傾向が見られます。

    ※参考:毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報|厚生労働省


パートが目標月収を決めるうえで知っておきたい2種類の扶養について


  • パートで月収の目標額を決める際は、2種類の扶養について把握しておきましょう。社会保険上の扶養と税制上の扶養について解説します。


  • 社会保険上の扶養
    社会保険上の扶養とは、扶養者が加入する社会保険の被扶養者になることです。例えば配偶者が企業勤めをしている主婦は、特定の条件を満たすと被扶養者になれます。扶養に入ると、自分で健康保険料や年金保険料を納めなくても医療保険制度の対象となり、老後には年金を受け取れます。

    ただし、国民健康保険には扶養の考え方はありません。配偶者が国民健康保険の加入者の場合は、自分で保険料を納めましょう。


  • 税制上の扶養
    税制上の扶養は、所得税や配偶者控除などに関するものです。扶養に入ると、自分が納める税金の負担が軽減されます。また、被扶養者を養う扶養者は、配偶者控除・配偶者特別控除などの所得控除を活用できる可能性があります。

    扶養に入るなら、税制上の扶養・社会保険上の扶養の両方を見据えて月収を調整しなければなりません。以下の段落では、扶養に入るための具体的な「年収の壁」について解説します。


パートの収入における税金・社会保険・配偶者控除への影響


  • パートの年収ごとに、税金・社会保険・配偶者控除への影響は変わります。各年収の壁を超えたときに控除されるものを把握しましょう。


  • 年収100万円の壁
    年収100万円の壁は、住民税に関するものです。年収を100万円以下に調整すると、多くの場合、住民税がかかりません。ただし、税金がかかる年収のボーダーは、自治体により異なります。パートで本格的に働き出す前に、自治体に確認しておきましょう。


  • 年収103万円の壁
    年収が103万円を超えると、所得税の支払い義務が生じます。103万円以下に年収を抑えると、自分は所得税を納付せずに済み、配偶者は所得税の配偶者控除を適用可能です。

    配偶者控除とは、配偶者の所得が48万円以下のときに受けられる所得控除です。年収からは給与所得控除分の55万円を差し引けるため、年収103万円なら所得は48万円となり配偶者控除が適用されます。

    ※参考:No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか|国税庁






パートとして扶養内で働くための最適な月収と働き方


  • パートの理想的な月収や働き方は、家庭状況によっても変わります。例えば、配偶者の扶養内で働きつつ仕事と家事を両立したい場合は、年収103万円以内に収めるとよいでしょう。

    年収103万円以内に収めるには、8万円前後が最適な月収だと考えられます。仮に時給1,000円で働くなら、1日6時間のペースで週4日パートに入ると月収7万〜8万円程度になります。


パートで働くメリット


  • 正社員ではなく、あえてパートで働く主婦は大勢います。主婦がパートで働くメリットを解説します。


  • 求人数が多く未経験でも働ける仕事がある
    パートは、未経験OKの求人が多く見られます。未経験を理由に正社員では応募できない仕事でも、パートなら採用される可能性があります。パートとして経験を積み、正社員登用を目指す人も少なくありません。求人数も多いため、条件をよく比較して自分に合う仕事を選びましょう。


  • 掛け持ちしやすい
    多くのパートでは、ダブルワークが認められています。自分で曜日や時間、トータルでの年収を調整すればダブルワークでも扶養内で働けます。また、年収の壁を意識せずしっかり稼ぎたい人にも、ダブルワークはおすすめです。

    ただし、ダブルワークすると労働時間が増えやすく、スケジュール調整も複雑になります。働きすぎて体調を崩したり、シフトをバッティングさせたりしないように気をつけましょう。


パートが月収を上手に調整しながらやりがいをもって仕事をするには?


  • 月収を調整すると、少しの時間しか働けずにやりがいを感じられない場合があります。収入とやりがいのバランスをとるコツを解説します。


  • 自分の好きなことや興味のある仕事を選ぶ
    自分のモチベーションが上がる仕事なら、たとえ短時間でもやりがいを感じて働けます。例えば、接客が好きな人は、飲食店やコールセンターなどのパートがおすすめです。黙々と作業したい人は、軽作業系のパートが向いているかもしれません。自分の好きなこと、興味あることを軸にパートを探してみましょう。


  • スキルを磨ける仕事を選ぶ
    スキルアップを目指して働く人も、やりがいを感じられます。IT関連や介護関連の仕事、ネイリストなどのように、専門性を問われる分野はスキルの磨きがいがあります。

    研修制度やマニュアルが充実した職場なら、ゼロからでも仕事に応じたスキルを習得しやすいためおすすめです。ただし、研修制度を受ける期間や労働条件、賃金などについては事前に確認しておき、納得してから応募してください。


  • パート先の人間関係を良好に保つ
    パート先の人間関係を良好に保つ心がけも、やりがいにつながります。基本的ではありますが、笑顔で挨拶する、陰口を言わないなどを徹底し、自分から積極的に周囲のスタッフに歩みよりましょう。人間関係が良好な職場なら働くモチベーションが高まるうえに、コミュニケーション不足によるトラブルも減らせます。

    また、パートには急なシフト調整が付きものです。他のスタッフの代わりにシフトに入るケースもあれば、自分が助けてもらうケースもあります。お互いに協力し合いながら働くと、職場の一員という感覚が生まれやりがいを実感できます。


月収を調整しながら働くならシフトワークスで仕事を探そう


  • 収入のバランスをとりながらパートで働くなら、働きたい時間と曜日で求人を探せるシフトワークスがおすすめです。シフトワークスには「主婦歓迎」の求人が数多く掲載されており、希望する年収や月収に応じて仕事を探せます。

    「主婦・主夫おすすめプチバイト・パート」など、おすすめのキーワードでも仕事を探せて便利です。また、「飲食・フード系」や「倉庫内軽作業系」など、人気の職種からも求人を絞り込めます。


まとめ


  • パートの平均月収は、10万円程度です。平均月収が10万円程度な理由は、扶養内に収入を抑えたい主婦や、プライベートと仕事を両立させたい主婦が多いためと考えられます。扶養内に年収を抑える場合は、働ける時間が限られます。短時間でもやりがいを感じるには、好きなことやスキルアップできることを意識しつつ仕事を探しましょう。

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    平均月収を意識しつつ自分に合う仕事を探している人は、ぜひシフトワークスにご登録ください。