給食センターの仕事とは|仕事内容や向いている人、仕事のやりがいも解説
- 給食センターは、学校などに給食を提供する施設です。基本的に土日祝日が休みなうえに、特別な資格がなくても働けます。たとえば、家事や育児とも両立しやすい仕事です。この記事では、給食センターの仕事内容や向いている人の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。
- 給食センターとは、小学校や中学校の給食、病院の病院食、企業の社員食堂などで提供する食事を調理している施設です。学校の場合、以前は校内の給食室で給食を調理するケースが一般的でした。しかし、現在は、同じ地域にある学校の給食をまとめて給食センターで調理する方法が主流になっています。
- 給食センターでは、どのような仕事をするのでしょうか。ここでは、給食センターの仕事内容について解説します。
- 作業内容
給食センターでは栄養士や調理師などの有資格者が調理を担当し、パートは調理補助を行います。調理補助が担当する業務は、準備や後片付けが中心です。調理補助の作業内容の例をまとめると、以下のとおりです。
・食材の洗浄
・食材の計量
・食材のカット
・調理器具の片付け
・食器の洗浄
・清掃
- 勤務時間・休日
給食センターの勤務時間は、一般的に8:00~16:00の間です。基本的に残業はありません。また、休日も学校に準ずるため、土日祝日や夏休み・冬休みなどの長期休暇は休みになります。
- 給食センターの勤務時間にあたる8:00~16:00のタイムスケジュールをまとめると、以下のとおりです。
・8:00 食材の搬入・検収作業
・9:00 下準備・調理
・11:00 配送
・12:00 昼食
・13:00~13:30 翌日の打ち合わせ
・13:30~15:00 食器洗浄・清掃
・15:00~15:30 食器検収、消毒
・15:30~16:00 打ち合わせ・翌日の準備
- 給食センターで働くには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、給食センターの仕事に就く方法について解説します。
- 資格がなくても働ける
パートが担当する作業は調理補助であるため、資格は必須ではありません。調理師や栄養士などの資格がなくても、パートとしてなら給食センターで働けます。もちろん、給食センターは食事を作る施設であるため、調理や食に対する興味関心はあったほうが働きやすいでしょう。
- 調理関係の免許や資格を持っている場合
調理師免許や栄養士など調理に関わる資格を保有しているなら、給食センターの正社員として採用される可能性もあります。給食センターの正社員は、給食の献立を考えたり、調理そのものを行ったりします。また、事務作業やパートの指導を担当する場合もあるでしょう。
- 給食センターで働くと、さまざまなメリットを期待できます。メリットについて具体的に解説します。
- 家庭生活と両立しやすい
給食センターの仕事は土日祝や長期休暇の期間が休みであるため、学校に通っている子どもがいても休みを合わせられます。また、残業が少なく、子どもの終業時刻より前に帰宅できます。子育て中の人や子育て経験者が多く、子どものために急な早退や欠勤が必要になっても理解を得やすいでしょう。
- 料理のスキルが上がる
給食センターの調理補助では食材の下ごしらえも担当するため、調理の技術を磨いたり献立のレパートリーを増やしたりできます。食に関する知識も増やせ、家庭で料理する際にも活かせる可能性が高いです。仕事を通して実生活にも役立つスキルを身につけられます。
- 調理師免許の受験資格が得られる
調理師免許の取得を目指しているなら、給食センターで働くと受験資格を得られます。調理師試験を受けるには実務経験が必要だからです。パートでも給食センターで2年以上の勤務経験があれば、受験資格として必要な実務経験の条件を満たせます。
- 給食センターの仕事には、デメリットといえる部分もあります。以下でくわしく解説します。
- 労働環境が厳しい
給食センターの労働環境は厳しく、人によっては辛く感じる可能性があります。たとえば、大きな鍋を使用して高温で調理するため、夏は暑くなります。熱中症にならないよう注意が必要です。また、常に換気をしており、冬は寒くなります。洗浄や掃除など水仕事も多く、手荒れも気になる場合が多いです。
- 人間関係に左右される
給食センターでは異なる立場や年齢の人がともに働いており、場合によってはすれ違いが生じる可能性もあります。給食センターの仕事は連携が必要なため、人間関係が悪いと作業はスムーズには進みません。人間関係によって働きやすさが左右される恐れがあり、注意が必要です。
- 給食センターの仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。以下で具体的に解説します。
- 料理好きの人
給食センターは食事を作る施設であり、料理が好きな人におすすめの職場です。パートで働く場合も、下ごしらえから調理まで料理全般の知識やスキルを学べます。調理師の技術を毎日間近で見られるため、調理について実践的な勉強ができます。料理のスキルを高めたい人にも向いている仕事です。
- 作業を正確にこなせる人
給食の調理では、食材や調味料の量があらかじめ決められています。そのため、給食センターで働くなら、食材や調味料を正確に計量できる必要があります。また、作業工程や時間配分なども遵守が必須です。普段からレシピに忠実に従って料理している人なら、給食センターでも活躍できるでしょう。
- 効率よく動ける人
給食センターでは大量の食事をまとめて作る必要があるため、効率が重要です。複数の作業を同時にこなす場面もよくあります。また、タスクが途中で変更になる可能性もあり、それぞれの状況に応じて臨機応変に対応できなければなりません。基本のルールやレシピに従いながらも、柔軟に対応するスキルが求められます。
- 人によっては給食センターの仕事が向いていない可能性もあります。以下で具体的に解説します。
- 協調性が低い人
給食センターではさまざまな立場の人が協力して仕事を進めており、チームワークが重要です。そのため、協調性が低い人は、給食センターの仕事は不向きだといえます。他人と協力して作業するよりも1人で作業するほうが得意な人は、給食センターの仕事にはあまり向いていません。
- 体力がない人
給食センターの仕事は体力勝負です。食材や調理用具などの重いものを持ち運ぶ場面もよくあります。大量の食材を調理する際も体力を使います。また、夏は暑く冬は寒い労働環境で作業する必要があり、体調管理も重要です。体力がないとすぐに疲れたり体調を崩したりしやすく、仕事を長くは続けられない可能性もあります。
- 給食センターの仕事は、社会的意義のある仕事です。自分が調理に携わった食事が多くの人に提供され、各自の活力になります。おいしい食事を喜んでもらえ、「ありがとう」と感謝される場面もあります。仕事を通して多くの人に喜んでもらえるため、やりがいのある仕事です。
- 給食センターは土日祝日や長期休暇の時期が休みであり、子育てをしている人でも働きやすい職場です。調理補助として給食の調理に関わるため、料理が好きな人や料理のスキルを高めたい人などにも向いています。ただし、協調性や体力に自信がある人がおすすめです。
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