アルバイトの職歴は「入社」でよい?「職歴欄」を書く5つのポイントも解説
- 履歴書に職歴を書く際、アルバイトの場合でも「入社」と記入するのか悩む人も多いでしょう。基本的には、アルバイトも「入社」と書いて構いません。
この記事では、履歴書を書く場合にアルバイトをどう扱えばよいか知りたい人に向けて、職歴の書き方や職歴欄を記入する際のポイントなどを解説します。履歴書を書く際にぜひ参考にしてください。
- 履歴書には職歴欄があるため、アルバイトをどのように記入すべきか迷ってしまう人も多いでしょう。基本的には、アルバイトであっても「入社」と記入して問題ありません。ただし、アルバイトであったことも付け加えておいたほうがよいでしょう。
たとえば、「入社(アルバイト)」もしくは、「アルバイト入社」というように正社員ではなく、アルバイトとして勤めていたことが分かるような書き方をすると親切です。正社員の場合には、雇用形態の表記は不要です。
- 「入社」とは何を指す?
そもそも入社とはどのような意味なのでしょうか。一般的に「入社」とは、企業に正社員として雇用されることを指します。正社員とは雇用形態の1つで、企業との間で長期間を前提とした雇用契約を結ぶ正規雇用のことです。入社とは一般的には、会社の一員となったことを表す言葉として使われます。
そのため、「入社」という表記のみでは正社員だと捉えられる可能性が高いため、アルバイトであることを明記しておくとよいでしょう。
- 「入社」と似た言葉として「入職」があります。入社と入職は、職場の違いによって使い分けるケースが一般的です。前述したように、入社とは会社に入ること、会社の一員になったことを指す言葉です。基本的には、民間企業など会社の仕事に就くことを入社と呼びます。
一方、入職は会社ではない場合に使う言葉です。履歴書に書く際には「勤務」を使ったほうがよいケースもあります。「アルバイト勤務」などと表記しましょう。
- 「入社」を使わないほうがよい勤務先
勤務先によっては、入社ではなく入職や勤務と表記したほうがよいケースもあります。たとえば、病院や学校、銀行、役所などの一般企業ではない勤務先の職員となった場合には、入職や勤務と表記しましょう。
一般企業かどうかの判断に迷う場合もあります。その場合には、従業員を社員と呼ぶかどうか、組織のトップが社長かどうかなどで判断しましょう。従業員を職員や行員と呼び、トップが校長や院長、所長などのように社員・社長でない場合は、入職や勤務と表記します。
- 「従事」と書く方法もある
入社や入職などではなく、「従事」と書く方法もあります。従事とは、その仕事に就くという意味の言葉です。たとえば、入社や入職の代わりとして「〇〇にて店舗スタッフとして従事」というような書き方をしても問題ありません。
従事と表記する際には、仕事内容を具体的に記入してもよいでしょう。「接客として従事」や「キッチンスタッフとして従事」と表記すれば、接客やキッチン担当として仕事に携わっていたことを示せます。
- 職歴欄に入社時期を書いたら、辞めた時期も書かなければいけません。アルバイトを辞めたことを示す言葉としては、「退職」や「退社」といった書き方があります。ただし、退社は1日の仕事を終えて退勤する際に使うケースもあるため、違和感を持つ人もいるようです。
しかし、退職は正社員として勤めていて会社を辞めた場合に使うことが一般的です。そのため、正社員と混同しないように、アルバイトを辞めた場合は「退社」と使うとよいでしょう。
履歴書の「職歴欄」で知っておいたほうがよい5つのポイント
- 履歴書の職歴欄に記入する際には、知っておくべきポイントが5つあります。ここでは、履歴書の職歴欄を書くときのポイントを解説します。
- 職歴欄の最後は「以上」でしめる
職歴欄にこれまでの職歴を書いたら、最後は「以上」でしめましょう。「以上」と書くことで、これ以上の職歴がないことを示せます。基本的には、学歴や職歴欄などは「以上」を最後に記入することがテンプレートとなっているため覚えておきましょう。「以上」は改行したうえで、右寄せで記入します。
- 勤務中の場合は「現在に至る」とする
今現在もアルバイトを続けている場合もあるでしょう。その場合には、「退職」ではなく「現在に至る」と記入します。または、「在職中」でも構いません。どちらがより丁寧ということもないため、好きなほうを選びましょう。
入社から改行して、1行使って「現在に至る」または「在職中」と記入します。退職することが決まっている場合には、「現在に至る(〇〇年〇月退社予定)」などと記入しましょう。
- 短期間のアルバイトは「勤務経験」とする
短期間のアルバイトを繰り返している、単発のアルバイト経験が多いという場合、職歴として記入すべきか悩む人も多いでしょう。基本的には、3か月未満のアルバイト歴は記入する必要はありません。
イベントスタッフや販売員などの短期間のアルバイトも記入したいという場合もあるでしょう。その場合、「入社」と書くのは不適切なため、「勤務経験」と記入します。また、応募する職種と関係のある短期バイト経験がある場合は、職歴として書く価値があります。
- アルバイトの掛け持ちは時系列で記入する
アルバイトを掛け持ちしていた、もしくはしているという人も多いでしょう。その場合には、入社・退社の時系列で記入します。この際、入社→退社、入社→退社というように繰り返し出なくても構いません。掛け持ちしており、1社目を退社する前に2社目に入社した場合は、時系列を優先して入社→入社→退社というように、入社と退社の時期を記入しましょう。
- アルバイト経験が書ききれない場合は省略してもよい
アルバイト経験が豊富にあり、すべての職歴が職歴欄に書ききれないというケースもあるでしょう。その場合には、必ずしもすべてを書く必要はなく一部の職歴のみ記入すれば問題ありません。
長期間働いた経験がある、応募先の職種と関係のあるアルバイトをしたことがあるという場合は、優先的に記入しましょう。残りは「他〇社でアルバイト勤務」と省略してしまって構いません。
- 履歴書を書く際にもマナーがあります。ここでは、履歴書のNG行為を3つ解説するため、参考にしてください。
- 消せるボールペンや色付きのペンを使う
履歴書を手書きする際には、黒のボールペンを用いましょう。書き間違えた場合に備えて、消えるボールペンや鉛筆を使うという人もいますが、これらで履歴書を書くことはNGです。履歴書の内容が消えてしまう可能性があるため、注意しましょう。
また、色付きのボールペンも不可です。履歴書は正式な書類のため、消えない黒のボールペンで記入しましょう。間違った場合は修正ペンなどを使用せず、新しい履歴書に書き直します。
- 使いまわさない
履歴書は記入する項目が多く、書くことに時間や手間がかかります。しかし、履歴書の使いまわしは厳禁です。コピーして使う、パソコンで履歴書を作成しておいて日付だけ変更するなどはNGとされているため注意しましょう。
コピーや使いまわしだと、応募先に合った自己PRや志望動機が書けません。また、アルバイト経験が多い場合は、応募先の職種に関係のある職歴を選んで記入する必要もあるため、応募先に合った内容の履歴書を用意しましょう。
- 学校名や会社名を略して書く
学校名や会社名は省略せずに、正式名称で表記しましょう。たとえば、高校の場合には「〇〇高校」ではなく、「〇〇県立〇〇高等学校」などというように、正式な名称で表記します。会社名も同様で、「(株)」などのように略してはいけません。正式な名称が分からない場合には、Webサイトで確認しておきましょう。
- アルバイトを職歴として記入する場合でも、基本的には「入社」と表記して構いません。ただし、アルバイトであることが分かるように記入しましょう。また、アルバイト経験が多い場合はすべてを記入する必要はありません。応募先の職種に関連のある者を優先して記入する、勤務歴の長いアルバイトを選ぶなどしましょう。
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